「北朝鮮がハマスと同様の攻撃活用する可能性」と韓国軍当局、武器取引や訓練で連携も

Record Korea    2023年10月20日(金) 11時0分

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イスラエルに攻撃を仕掛けたイスラム武装組織ハマスについて、韓国軍当局は武器取引や訓練などで北朝鮮と連携している可能性を指摘。北朝鮮が同様の攻撃方法を活用する恐れあるとしている。

イスラエルに大規模な奇襲攻撃を仕掛けたイスラム武装組織ハマスについて、韓国軍当局は武器取引や訓練などで北朝鮮と連携している可能性を指摘した。北朝鮮がハマスと同様の攻撃方法を朝鮮半島で活用する恐れがあり、韓国もこれに備えなければならないとして警戒を強めている。

中央日報などによると、韓国合同参謀本部関係者は17日、「状況評価の結果、ハマスが北朝鮮と武器取引と戦術教理、訓練などさまざまな分野で直接的・間接的に連携していると判断する。北朝鮮はハマスの攻撃方法を対南奇襲攻撃に活用する可能性がある」と明らかにした。

韓国軍当局は武器取引の状況として対戦車武器を挙げた。ハマスが使ったF7と呼ばれる対戦車ロケット砲は北朝鮮がRPG7を輸出する際に使う名称というのが軍当局の説明だ。軍内外では北朝鮮と中東の武装勢力の間で行われる軍事交流がハマスの今回の奇襲に関連しているのではないかとの疑いの声が多かった。

イスラエル国境地域で見つかった122ミリ放射砲弾も北朝鮮関与説を裏付ける部分だ。ハングルで「パン-122」と表記された点が北朝鮮製122ミリ放射砲弾を意味する。ハングルが表記された砲弾はウクライナロシアの間で戦争が広がっているウクライナ東部ザポロジエ地域でも見つかっている。北朝鮮による対ロシア砲弾支援の証拠とされる。

ハマスの今回の奇襲は北朝鮮が強調してきた戦術教理と類似点が相当にあるとも韓国軍当局は分析。休日明け方の奇襲攻撃▽大規模ロケット砲発射でロケット砲防衛システムアイアンドームの無力化▽ドローン攻撃で各種監視・通信・射撃統制システム破壊後の浸透―などの様相だ。

韓国軍当局はまた、パラグライダーを利用したハマスの浸透方式も北朝鮮が伝授した可能性があるとみている。合同参謀本部関係者は「2010年代中盤に韓国の前方地域に科学化警戒システム構築が完了したことを受け、北朝鮮は地上浸透が制限されると判断しこれを克服するためにパラグライダーを利用した空中浸透訓練を強化している。北朝鮮は2016年12月に金正恩(キム・ジョンウン)氏が立ち会い、パラグライダーなどを活用し青瓦台(チョンワデ、韓国大統領府)を攻撃する訓練を公開している」と話した。

イスラエルの事例を反面教師として首都圏を直接狙う北朝鮮の長射程砲300門を集中監視する必要性も叫ばれている。このため、対北朝鮮監視範囲の時間的・空間的制約を引き起こす18年9月19日の軍事合意の効力中止を検討すべきというのが韓国軍当局の主張だ。9.19軍事合意の飛行禁止区域設定で軍団級無人偵察機(UAV)の運用が制限され、坑道や山の裏に隠された北朝鮮の長射程砲の動きをリアルタイムで捕捉、対応するのが難しくなったという。(編集/日向)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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