中国系イスラエル人女性がハマスに拉致される、中国に助け求めた母親に批判の声―独メディア

Record China    2023年10月17日(火) 16時0分

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16日、独ドイチェ・ヴェレは、パレスチナのイスラム武装組織ハマスに拉致された中国系イスラエル人女性の母親が中国政府や中国人に助けを求めたことについて、中国国内で反発の声が出ていることを報じた。

2023年10月16日、独国際放送局ドイチェ・ヴェレの中国語版サイトは、パレスチナのイスラム武装組織ハマスに拉致された中国系の血を持つイスラエル人女性の母親が中国政府や中国人に助けを求めたことについて、中国国内で反発の声が出ていることを報じた。

記事によると、ハマスがイスラエルに大規模なテロ攻撃を仕掛けた後、黒髪の女性がバイクに乗った数人の男たちに無理やり連れ去られる動画がネット上で広く出回った。在中国イスラエル大使館はその後SNSアカウントを通じて、動画の女性が25歳の中国系イスラエル人で、イスラエル南部でハマスの過激派に誘拐され、ガザに連れて行かれたと発表した。

61歳の母親は事件後、中国を含む複数のメディアによる取材に応じ、「私は30年以上イスラエルに定住しているイスラエル系中国人で、現在はイスラエル人の夫とともにイスラエル南部に住んでいる。娘はイスラエルで生まれてイスラエルで育ち、イスラエル国籍を持っている」と説明するとともに「あなたたち中国人は、私がイスラエルの国民だからといって助けてくれないのか。私を助けるのはみんなの義務だと思う」と発言したほか、中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席に対しても娘の解放を支援するよう要請したという。

記事は、この母親の発言が中国のネット上で活発な議論を巻き起こしたと紹介し、多くのネットユーザーが「あなたたち中国人」という表現に憤りを感じ「中国人でないなら、彼女を助ける義務なんてどこにあるのか。中国には昔から、他人を助けるのは義理人情、助けないのが本分ということわざがある」「彼女はイスラエル人であることを選択した。それなら、ネタニヤフ首相に泣きつくべきだろうに。われわれに言われても困る」といったコメントを残したほか、助けを求める立場にある母親の態度が傲慢(ごうまん)だとの批判も見られたと伝えた。

一方で「自分の子どもが誘拐されたら平然としていられるか。人間が人間を助けて何が悪いのか。他国の国籍を選ぶことは反逆なのか」とし、批判に疑問を呈するユーザーもいたと紹介。このほか「クオーターの中国系イスラエル人の件ばかりを大げさに報じているが、行方不明になっている中国人については取り上げない」といった不満の声も出ていると伝えた。(翻訳・編集/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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