2023年10月16日、独国際放送局ドイチェ・ヴェレの中国語版サイトは、ロシアのプーチン大統領による中国訪問について五つの見どころを紹介する記事を掲載した。

記事は、プーチン大統領が今週中国を訪問して習近平（シー・ジンピン）国家主席と会談する予定であると紹介。プーチン氏が今年に入って旧ソ連以外の国を訪問するのは初めてだとした上で、訪中を巡る五つの見どころを列挙した。

まずは、すでに6週間以上公の場に姿を見せていない中国の李尚福（リー・シャンフー）国防相がロシアとの軍事協力に関する話し合いの場に姿を見せるのか、それとも別の人物が李氏の代わりを務めるのかという点に注目。両国はこの数十年間、航空、ロケット、潜水艦技術を共有し続けており、原子力開発においても密接な協力関係にあるとした。

次に、中国からロシアへの武器供与の有無について言及。中国は西側メディアによるロシアへの武器供与報道を事実ではないと否定している一方で、ウクライナ紛争において中国はロシアを非難していないほか、ロシアの経済を支援する姿勢を示していることから、武器供与に関する何らかの動きが出る可能性も否定できないとしている。

記事はさらに、一緒に誕生日を祝ったり、習氏がプーチン氏を「最も近密なパートナーで、最も気心が知れた友人」と評して「友誼（ゆうぎ）勲章」を授けたり、プーチン氏が習氏をクレムリンの私邸でもてなしたりと仲睦まじさをアピールしてきた両者が今回どのような「親密ぶり」をみせるのか、大手天然ガス会社と石油会社トップが同行するとの情報があるロシア側が中国からどれだけ天然ガスの販売や開発に関する提携を引き出せるか、両国の貿易発展にどれほどの追い風になるかといった点を挙げた。（翻訳・編集/川尻）