米国、中国の優秀な学生に対する魅力を失いつつある―香港メディア

Record China    2023年10月17日(火) 7時0分
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中国メディアの参考消息は13日、米国について「中国の優秀な学生に対する魅力を失いつつある」とする香港英字紙サウスチャイナ・モーニング・ポストの記事を取り上げた。資料写真。

中国メディアの参考消息は13日、米国について「中国の優秀な学生に対する魅力を失いつつある」とする香港英字紙サウスチャイナ・モーニング・ポストの記事を取り上げた。

清華大学は中国で最も有名で世界的にも評価の高い総合大学の一つだ。記事によると、2022年に同大を卒業した学部生と大学院生のうち海外に進学した割合は7%にとどまった。同様の減少傾向は、もう一つの名門総合大学である北京大学でも見られる。

清華大学の物理学研究者は匿名を条件に「過去4年間、優秀な学生の大半は国内に残ることを選択し、海外へ行く人は減った」と語る。

清華大学で起きていることは、海外留学が依然として魅力的であるにもかかわらず、そうした選択をしない優秀な学生が増えているという、新たな傾向の静かな出現を反映している。

米国の学界で働く一部の科学者らも、中国人留学生数の減少を感じている。

米ジョージア大学の物理学者、ジャオ・イーピン氏によると、以前は同学科の新入生の半数以上が中国からの学生だったが、今年は1~2人にとどまり、その空白をネパールやバングラデシュなどの発展途上国からの学生が埋めている。

取材に応じた研究者らは、現在の中国が、今世紀初頭とは異なり、世界的な科学技術大国になりつつあるという事実をより重要視している。

北京大学教育学部准教授のシェン・ウェンチン氏によると、中国は多くの学術分野で急速な発展を遂げている。中国の学生が米国でコンピューターサイエンスの資格取得を制限されている場合、ドイツ、英国、その他の国に代替を求める可能性は低い。なぜなら、中国はその分野における先進国であり、多くの大手テクノロジー企業を抱えているからだ。

中国本土の一流大学の学生にインタビューを実施してきたシェン氏によると、中国の学生は、国内での勉学や研究を検討している理由として、欧米で教育を受けた教員の存在を挙げている。そのような教員の履歴書に目を通すと、スタンフォード大学マサチューセッツ工科大学、ハーバード大学などの最も有名な教育機関での経歴を備えている。

同様に、中国はより技術的に進んだエコノミーへと成長するために産業構造を高度化しており、その結果として、若い専門家のためにより多くのハイテク関連の雇用が創出されている。

米外交誌フォーリン・アフェアーズの最近の記事は、「米国の大学が国家間の相互理解を促進すると同時に米国の利益を促進する最も重要な方法の一つは、世界中からの学生を教育することだ」とし、「米国の大学が世界で最も優秀な人材を誘致できる能力がこの国の成功の鍵だ」と述べている。

しかし、それは中国にどのような影響をもたらすのだろうか。インタビューを受けた学者らは、この変化に対して慎重だが前向きな見方を示している。

シェン氏によると、中国は人材育成において以前ほど西側に依存していない。(翻訳・編集/柳川)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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