中国初の水素燃料電池動力モデル船が初航行―湖北省宜昌市

人民網日本語版    2023年10月13日(金) 12時30分

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中国初の水素燃料電池動力モデル船「三峡氢舟1」号が11日、湖北省宜昌市の三峡遊客センターで初航行を完了した。

中国初の水素燃料電池動力モデル船「三峡氢舟1」号が11日、湖北省宜昌市の三峡遊客センター(第9埠頭)で初航行を完了した。これは水素燃料電池技術の内陸河川船舶の応用においてブレークスルーを遂げたことを示している。推算によると、同船は従来の燃料動力船より石油燃料の消費を年間103.16トン、二酸化炭素の排出量を343.67トン削減できる。内陸河川の航行におけるグリーンで低炭素な発展に対してモデル的意義がある。人民網が伝えた。

同船は鋼・アルミ複合構造で、全長は49.9m、型幅は10.4m、型深さは3.2m、乗客の定員は80人、主に水素燃料電池動力システムを採用。水素燃料電池の定格出力は500kW、最高航行速度は28km/h、巡航速度は20km/h、航続距離は200kmにも達する。引き渡し後は三峡ダムエリアおよび三峡葛洲[土覇]間の交通、巡回、緊急対応などの作業に用いられる。

このほど発表された「水素燃料産業発展中長期計画(2021-35年)」は、「交通分野のモデル応用を秩序正しく推進する。燃料電池の船舶や航空機などの分野における応用を積極的に模索し、大型水素エネルギー航空機の研究開発を推進し、交通分野の水素エネルギー応用の市場規模を持続的に向上させる」としている。

同船のエネルギー補給ステーションは三峡プロジェクト下流の楊家湾埠頭に位置する「中国三峡グリーン電力・グリーン水素モデルステーション」だ。同モデルステーションは中国初の内陸河川埠頭型水素製造・充填一体型ステーションで、三峡発電所のクリーン電力を利用し水電解で水素を製造する。水素は圧縮、貯蔵、充填などを経て水素エネルギー船舶に直接供給される。(提供/人民網日本語版・編集/YF)

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