中国・広西チワン族自治区で行われた自転車ロードレースの大会でエストニア選手らが出場停止となった。香港メディアの香港01は12日付の記事で「中国人への侮辱的なポーズ」が原因だったと報じた。

報道によると、3年ぶりとなるUCI（国際自転車競技連合）ワールドツアーの広西チワン族自治区大会（ツアー・オブ・広西）が12日から開かれるが、同大会に出場予定だったエストニア人選手のマディス・ミケルス（Madis Mihkels）がレース前日のトレーニング中に目じりを指で引っ張る「細目ポーズ（釣り目ポーズとも）」をし、その様子をチームメイトのベルギー人選手ヘルベン・タイッセン（Gerben Thijssen）が撮影してインスタグラムに投稿した。

この写真が人種差別ではないかとネット上で物議を醸すと、2人が所属するアンテルマルシェ・サーカス・ワンティはこの行為を非難する声明を発するとともに、両選手の出場を撤回することを表明。声明で「両選手の行為及びSNSに投稿された画像について、心からお詫び申し上げる。中国国民、ファン、広西チワン族自治区政府、中国自転車競技連盟、そして大会に関わる全ての人に、この大会のイメージを悪くしたことを謝罪する」とした。

また、UCIも同選手らの行為を強く非難する声明を発表。「彼らを速やかにツアーから排除したチーム（アンテルマルシェ）の決定を称賛する」とした上で、今回の行為がUCI規則に違反する可能性があるとして、「本件をUCI懲罰委員会に付託する」と表明した。（翻訳・編集/北田）

环广西自行车赛将在10月12日举行，爱沙尼亚车手Madis Mihkels在赛前训练时做出辱华动作，队友Gerben Thijssen拍下并发在了Instagram。
目前两人所在车队对两人做出停赛决定。 pic.twitter.com/8mDahYdkXV

— 李老师不是你老师 (@whyyoutouzhele) October 11, 2023