2023年10月11日、韓国・東亜日報によると、京畿道・高陽市議会議員（与党「国民の力」所属）が屋外イベント中に襲撃される事件が発生した。

「国民の力」の高陽丙党員協議会は同日、市内の公園で7日に行われたイベント中に発生した暴行事件について、法的対応を取ると発表した。

協議会は3月から、毎週土曜日に市内の公園で散策イベントを開催している。7日にも党員や支持者が70人ほど集まり、イベントを行っていた。

イベント中、1人の男性が党員らに近寄り、20分以上にわたって「日本の汚染水はおまえらが飲め」「親日派め、選挙費用を弁償しろ」などと暴言を吐いた。さらに、ソン・ドンスク議員が「あなたがどう考えるかは自由だが、暴力はいけない。ボランティアの人たちを困らせないでほしい」と制止したところ、男性は拳でソン議員の頭を殴り、止めに入った市民らにも暴行を加えたという。

イベント参加者の1人が警察に通報すると、男性は「興奮してしまった」「許してほしい」などと述べ、現場から立ち去ったという。

ソン議員は全治2週間のけがを負った。協議会側は「現場にいた党員らが（暴行した）男性の顔を写真に収めていた」とし、「警察に通報し、厳しく対応する」との立場を示しているという。

この記事を見た韓国のネットユーザーからは「何があっても暴力は正当化されない。冷静に言葉で伝えるべき」「暴力反対。厳しく処罰してほしい」「処理水に対する文句は日本政府に言うべきでは」など、男性への批判の声が上がっている。

一方で「勇敢な市民」「気持ちは分かる」「暴力は許されないが、処理水に関する怒りは全国民が感じている」「暴力より怖いものが処理水だ」などと擁護する声も見られた。（翻訳・編集/堂本）