2023年10月8日、韓国メディア・アジア経済によると、過去5年間で韓国を離れ海外に移住した人は1万7664人と集計された。移住先として人気なのは英語圏の国だった。

韓国の海外移住者は2000年代の初めまでは年間1万人水準だった。18年が6664人、新型コロナの流行が始まった19年が4412人、20年は1941人と急減したが、21年は2015人、22年は2632人と、再び増加に転じている。

移住者が最も多いのは米国で47．9％、2位はカナダで20．1％、3位が豪州で8．0％となっている。日本（6．5％）、ニュージーランド（4．1％）への移住者も多かった。米国、カナダ、豪州、ニュージーランドという英語圏への移住を合わせると80．1％に達する。既に多くの韓国人が移住しているため現地への定着が相対的にしやすく、就業、子どもの教育、福祉、気候など生活条件が良好なことが理由とみられている。

外交部からこの資料の提出を受けた国会外交統一委員会所属議員は「グローバル時代に海外移住の増加は特別なことではないが、激しい生存競争、未来への不安や個人の多様性が認められにくい韓国社会の限界も反映されているのでは」と指摘している。

この記事に、韓国のネットユーザーからは「ひどい教育システム、兵役、住宅難。まともな国ではないからね」「就業の機会と、仕事に見合った報酬を与えるべき。それをしないから外国に出ていってしまうんだ」「成功したければヘル朝鮮を出ていくべきだ」などのコメントが寄せられている一方で、「韓国が一番暮らしやすい国だと思うけど」「隣の芝生は青いと言うよね」「外国に行って銃声を聞いたら目を覚ますだろう」「この国が嫌で出て行ったのなら、何があっても韓国に期待をせず、移住先の国を自分の国として生きてもらいたい」などの厳しい声も多く上がっている。（翻訳・編集/麻江）