日本はもはや、アジア大会のメダル数に興味がない―香港メディア

Record China    2023年10月9日(月) 19時30分

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8日、香港メディア・香港01は、閉幕した杭州アジア大会について「日本はメダル数に興味はなく、若手選手の育成や有望選手を見極める場として利用している」と評する文章を掲載した。

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2023年10月8日、香港メディア・香港01は、閉幕した杭州アジア大会について「日本はメダル数に興味はなく、若手選手の育成や有望選手を見極める場として利用している」と評する文章を掲載した。

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文章は、今大会で開催国の中国が過去最多となる201個の金メダルを獲得した一方で、日本の金メダルは前回より23個も少ない52個にとどまり、韓国も前回より7個減ったと紹介。特に今大会は新型コロナの影響で開催が1年延期され、来年にパリ五輪を控えているということで主力選手が今大会にピークを合わせてくるケースは少なかったとし、その傾向がとりわけ顕著だったのが日本だったとした。

そして、日本はサッカーで男子が大会規定の「U-24+オーバーエージ」ではなくU-22でチームを結成し、しかも同世代で主力の欧州組を招集しなかったにもかかわらず銀メダルを獲得し、女子に至っては登録メンバー21人中16人が代表初選出で、うち7人がU-20という布陣ながら金メダルを獲得したと紹介した。

また、サッカー以外でも日本はバスケットボール、バレーボール、野球などで2軍ないしは3軍のチームを派遣したと指摘。その背景には、同時期にワールドカップや世界選手権が行われたこと、プロ野球がレギュラーシーズン中であることなどがあったとし、「国際的な大会が増える中、世界的な実力を持つチームにとってアジア大会はとりわけ重要な大会ではなくなりつつある」と論じた。

さらに、団体競技だけでなく個人競技でも似たような傾向が見られ、前回大会では池江璃花子の6冠を含む19個の金メダルを獲得した日本の競泳が今回は5個にとどまったことに言及。本命の五輪まで残り1年となる中で、アスリートは必ずしも今大会にピークを持ってくる必要性がなかったとした。

文章はその上で、日本のアジア大会の位置づけについて「メダルを争うよりも、練兵の場と考えており、新人や若手選手を参加させて大型な大会での経験を積ませること、今まで見落としてきた逸材がいないかを確認すること、トップチームのコーチ陣が潜在性のある選手をピックアップして選手層を厚くすることに主眼を置いている」と論じた。

そして最後に「中国が過去最多の金メダルを獲得したのは喜ばしいことだが、バスケ、バレー、サッカーではアジアを圧倒できておらず、特にサッカーでは全く日本に追いつけていない。アジア大会でメダルをたくさん取るよりも、もっと意義のある長期的な目標を立てるよう考え方を変えるべきなのかも知れない」と結んだ。(翻訳・編集/川尻


※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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