eスポーツゲーマーは兵役免除、BTSは入隊…韓国で論争再熱=ネット「一切の特例をなくせ」

Record Korea    2023年10月8日(日) 20時20分

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6日、韓国・マネートゥデイによると、杭州アジア大会で金メダルを獲得したeスポーツ韓国代表選手6人の兵役特例が決まり、芸術・スポーツ分野の兵役特例を巡る論争が再燃している。

2023年10月6日、韓国・マネートゥデイによると、第19回アジア競技大会(杭州アジア大会)で金メダルを獲得したeスポーツ韓国代表選手6人の兵役特例が決まり、芸術・スポーツ分野の兵役特例を巡る論争が再燃している。

eスポーツはこの杭州アジア大会で初めて正式種目となり、プロゲーマー「フェイカー」ことイ・サンヒョクが率いる韓国代表は先月29日、「リーグ・オブ・レジェンド」(LOL)で金メダルを獲得した。チーム6人全員が兵役特例の対象者となった。今月6、7日に行われるブレイキンも今大会で初めて正式種目となった。韓国は金メダルが有力視されている。

アジア大会で金メダルを獲得すると「国威宣揚に寄与したスポーツ特技者」となり、「芸術・スポーツ要員」として、現役兵として服務するのではなく当該分野の発展に寄与する「代替服務」が適用される。基礎軍事訓練3週間と奉仕活動544時間で軍服務を終えることになる。

若者に支持されている種目が国際大会の正式種目となり、金メダリストも出たことで、最近相次ぎ軍に入隊した人気アイドルグループBTS防弾少年団)のメンバーと比較し、「大衆芸術家にも兵役特例を認めるべきだ」との声が上がっているという。特にブレイキンは大衆芸術分野に属するものだとの認識があり、不公平ではないかとも指摘されているという。

大衆芸術は「国威宣揚に寄与した芸術・スポーツ特技者」から除外されている。現行兵役法によると、「国際芸術コンテスト2位以上、国内芸術コンテスト1位などの成績を収めた特技者」が芸術要員に、「五輪3位以上、アジア大会1位などの選手」がスポーツ要員に編入される。芸術・スポーツ要員として兵役特例を受けられるコンテストは計42大会ある。

一方、大衆文化では国際大会が存在しない。BTSが受賞した「アメリカン・ミュージック・アワード(AMA)」「ビルボード・ミュージック・アワード」も、世界的に権威のある授賞式ではあるが、国際大会とは認められていない。また、特例対象大会の参加者は同じ条件で同時に競うが、大衆文化授賞式は1年間の実績などを基に評価されて受賞するものだという違いがある。そのため、大衆芸術家として国威宣揚にどれだけ寄与したか公認する指標にはなりえないとされる。

大衆文化評論家など専門家からは、「大衆芸術家の兵役特例適用基準を設ける場合は、何か一つを基準とすることは困難なことから、いくつかの尺度を用意し、総合的に評価するなどの方法が望ましい」との意見が出ているという。「一般大衆はBTSほどの圧倒的な存在感があれば兵役特例を認めるべきだと考えるだろうが、今のままでは基準が曖昧だ」との指摘も出ている。「大衆芸術家は国益のためではなく個人の利益が目的で活動しているのだから、兵役特例の対象者とみるべきではない」との意見もあるという。

韓国ギャラップが昨年、全国の満18歳以上の男女1004人を対象にアンケート調査を行った結果、「大衆芸術家の兵役特例に賛成する」人は59%、反対は33%だった。

この記事に、韓国のネットユーザーからは「BTSはその代わり稼いでるじゃないか」「今後は一切の特例をなくせばいい」「公平に国民みんなが入隊すればいいんだよ」「みんな一緒に軍隊に行こう」「男だけが軍隊に行くことこそ不公平だ」「アジア大会や五輪の種目に『のど自慢』が採用されたらいいのに。何だか不公平だ」などの声が寄せられている。

また、記事を作成したのが女性記者だったことから「あなたは軍隊に行ったの?」「産まれた時から兵役免除されている女性記者が書いた記事(笑)」「女性も軍隊に行けば全て解決される問題じゃないか」といったコメントも多く見られた。(翻訳・編集/麻江)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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