Record China 2023年10月7日(土) 22時0分
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5日、頭条新聞は、中国の国慶節連休中に河南省で行われた野外フェスで現地住民による窃盗事件が発生したことの教訓について論じる文章を掲載した。
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2023年10月5日、中国メディアの頭条新聞は、中国の国慶節連休中に河南省で行われた野外フェスで現地住民による窃盗事件が発生したことの教訓について論じる文章を掲載した。
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文章は、国慶節連休中に同省南陽市で開催された「迷笛音楽祭」で、来場者のテントや持ち物が地元住民たちによって荒らされ、衣服やヘッドフォン、電子製品、さらには記念のブレスレットやレアなノートなどあらゆるものが盗まれ、キャンプ会場に侵入して来場者の目の前でノートパソコンなどの貴重品を求めてテントを探す現地住民の様子が映った動画まで見つかったと紹介。フェスの組織委員会が3日にこの盗難事件について「公安当局が対策本部を設置し、捜査を進めている」と発表したことを伝えた。
その上で、南陽市のフェスはまさに「九仞の功を一簣に虧く(きゅうじんのこうをいっきにかく)」ということわざのように、開催成功に向けたさまざまな努力が1つの問題で水泡に帰す形になったと指摘。地元ではフェスの成功に向けて地域ぐるみで取り組み、市長ら幹部がボランティアとして昼夜を問わず来場者を輸送するバスの手配に奔走し、ホテルも泥だらけになった音楽ファンたちを手厚くもてなすなどしてイベントを大いに盛り上げたにもかかわらず、フェスを通じて世間に植え付けられた同市の印象は「物を盗む」という悪事になってしまったとした。
そして、今回の事件が与える最大の教訓が「都市の評判はその最高の瞬間によって決まるのではなく、最もダークな瞬間によって決められ、都市の評判は少数の人々の野蛮な行動によって台無しにされうる」という点だとの見方を示し、外地からフェスティバルに参加した観光客が「南陽では3日間、天候という不可抗力を除いて悪い部分はなく、南陽市民のパッションが感じられた」と評価していたにもかかわらず、最終的には全てを興ざめさせる出来事が起きてしまったと伝えた。
文章は音楽祭、マラソン、カーニバルやスナックバーベキュー、オンラインアトラクションなど、各都市は地域の振興に向けて独自の「おとぎ話」を作り上げようと取り組んでいるとした上で、このような「都市のおとぎ話」を維持することは容易ではなく、どんなささいなほころびもおとぎ話の衣装を引き裂き、醜い部分を露呈させてしまう恐ろしさを持つと指摘。今回のフェスでは警備体制や監視施設が不十分だったために一部の現地住民が公然と法を犯し、来場者の物品をあさり、財産を盗むという事件を引き起こし、感動のフィナーレがあっという間に実に後味の悪い結末に変わってしまったと論じた。
そして「おとぎ話」を作ろうとしている都市は、同時に都市管理当局やイベント主催者の能力、知恵が大いに問われていることを認識すべきであり、欠点や問題に直面して改善を目指すことで初めて、人々の大きな期待を背負うことができるのだと結んでいる。(翻訳・編集/川尻)
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