ノーベル賞シーズン到来、「指をくわえて見ているだけの韓国」と主要紙

Record Korea    2023年10月6日(金) 12時0分

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今年もノーベル賞シーズンが始まった。韓国紙は「指をくわえて見ているだけの韓国」と嘆息。社説で「基礎科学に対する持続的な投資が必要」と改めて主張した。写真はストックホルム市庁舎。

今年もノーベル賞シーズンが始まった。2日の生理学・医学賞を皮切りに9日の経済学賞まで各賞の受賞者が続々と発表されるが、韓国紙は「指をくわえて見ているだけの韓国」と嘆息。社説で「基礎科学に対する持続的な投資が必要」と改めて主張した。

中央日報によると、韓国社会は毎年9、10月になれば「ノーベル賞煩い」で忙しくなる。学界や関連団体ではノーベル賞関連行事が相次いで開かれる。毎年受賞者発表シーズンになると、韓国内の誰が有力な候補なのかという話が出回りはするが、結局何もなしで終わる。

隣国の日本と比較して「われわれは何をしているのか」という嘆きも続く。「国内総生産(GDP)に対する研究開発(R&D)投資は世界1、2位を誇るのに、ノーベル賞をなぜ受賞できないのか」という批判が出てくることもある。発表が残っているので見守るしかないが、今年も韓国のノーベル科学賞受賞者の輩出は難しいものとみられる。

ノーベル賞予測で有名な学術分析機関クラリベイト・アナリティクスが挙げた候補の中には韓国人科学者は一人もいない。既に25人のノーベル科学賞受賞者を輩出し、毎年有力候補が挙げられる日本と比較せざるをえない。ノーベル科学賞は基礎科学領域に与えられる賞だ。新しい分野で先駆的研究を行い、その研究が人類に多大な貢献をした時に受賞することができる。

このために今日、偉大な科学的発見をしたからといってすぐに受賞できる場合は珍しい。韓国研究財団によると、ノーベル科学賞受賞者は「30歳以前に博士学位を終えて独自研究を始め、40代でノーベル賞を受賞するほどの研究を完成した人」が主流をなしている。50代半ばに研究結果が学界の注目を浴びて、50代後半に差し掛かって該当分野の最高権威者になってノーベル賞を受賞するケースが大部分だ。

中央日報は社説で「先進国の追撃に忙しかった韓国社会が基礎科学に本格的に投資するようになってからそれほど経っていない」と指摘。さらに「2011年には世界的水準の基礎科学研究のために『基礎科学研究院(IBS)』を設立した。韓国が科学研究の『ファーストムーバー(先導国家)』として飛躍するためには基礎科学に対する持続的な投資が必要だ。だが、韓国政府が発表した来年予算案ではR&D部門は今年に比べて16.6%も削減された」と問題視した。

その上で「深刻な財政赤字のためだとしても総予算案は2.8%増えた」と言及。「水準の高い研究が引き続き行われ、国家の体質が『ファーストムーバー』型に変わってこそノーベル賞にも近づくことができる」と訴えた。(編集/日向)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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