新たなニーズ満たすグルメ旅行が人気、「観光業発展の新たな原動力に」と中国メディア

Record China    2023年10月8日(日) 11時0分

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グルメ旅行は生活の新たなニーズを満たす方式で、中国の観光産業の質の高い発展を促す新たな原動力にもなっている。食は中国人の生活概念において最も重要な位置にある。写真は湖南省長沙市のレストラン街。

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グルメ旅行は生活の新たなニーズを満たす方式で、観光産業の質の高い発展を促す新たな原動力にもなっている、と中国メディアが伝えた。食は中国人の生活概念において重要な位置にあり、旅行の6要素(食、宿、交通、観光、買い物、レジャー)の中で最も重要視される。

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共産党機関紙・人民日報の電子版によると、9月29日から10月1日の国慶節(建国記念日)を挟んだ6日までの8連休中、中国全土の国内観光客数は前年同期比86%増の延べ8億9600万人、国内観光収入は同138%増の7825億元(約15兆6500億円)に上る見込みだ。

首都北京や上海蘇州といった人気観光都市が観光市場での商品供給力を拡大。特に都市部の特徴的な観光レジャーエリアは、都市の内需拡大と消費を促進する重要なエンジンであるだけでなく、その都市の文化やイメージを伝える重要な窓口にもなっている。

こうした中で中国網が注目したのが旅行スタイルの変化。新型コロナウイルス感染症が猛威を振るう直前の2019年、中国の旅行者数は60億6000万人に達し、その8割以上が単純に美しい風景を楽しむという「初級レベル」から、よりよい生活を追求する「中高級レベル」に入り、旅行という形で異郷グルメを楽しむようになっていた。

湖南料理

中国網によると、中国旅游研究院などが主催する2023中国グルメ旅行発展フォーラムがこのほど、湖南省郴州市で開かれた。フォーラムは中国の「グルメ+観光」の融合発展を促し、グルメ旅行の発展を模索することが狙い。フォーラムでは「2023中国グルメ旅行発展報告」や「中国グルメ旅行十都市」「中国グルメ旅行十街」「中国グルメ旅行十企業」「中国グルメ旅行特別貢献ケース」が発表された。

報告は「中国のグルメ旅行には複数の発展形式が見られる」と指摘。「まず八大料理と地元グルメをはじめとする伝統グルメによる発展促進である。広東省の新鮮な海鮮、成都市と重慶市の火鍋、蘭州市の牛肉麺、江南地区の水八珍、山西省の麺食などは、どれも庶民の食べ物である。食によりグルメ路線が市場化・産業化している」と続けた。

さらに「観光場所は風景からシーンへと移り、グルメはより重要な旅行目的となっている」と言及。「グルメ旅行ブランドの普及も発展形式の一つである。浙江省の『百県千碗』、湖南省の『味の湖南・味のある地域』、安徽省の『素晴らしい味、百県名グルメ』、広州アジアグルメ祭、青島ビール祭、済南山東料理グルメ祭などのマーケティングの成功例はグルメが地域の観光発展の戦略的視野に入り、観光消費と観光業の質の高い発展を促す新たな原動力になっていることを示す」と分析した。(編集/日向)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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