中国で「少子化で産婦人科が閉鎖」の情報削除―仏メディア

Record China    2023年10月3日(火) 15時0分

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2日、仏国際放送局RFIの中国語版サイトは、中国国内のSNS上で「少子化で産婦人科が次々閉鎖している」との情報が拡散し議論を呼び、情報が削除される事態になったと報じた。

2023年10月2日、仏国際放送局RFI(ラジオ・フランス・アンテルナショナル)の中国語版サイトは、中国国内のSNS上で「少子化で産婦人科が次々閉鎖している」との情報が拡散し議論を呼び、情報が削除される事態になったと報じた。

記事は、澎湃新聞などの中国メディアがこのほど、浙江省などの多くの病院で産婦人科が閉鎖されていると報じ、「病院で出産する女性が徐々に減っている」という医療関係者の話を伝えたと紹介。あるオンラインニュースプラットフォームでは24時間で閲覧回数が2億回に達するなど大きな注目を集め、SNS上でもトレンドワードの1位になったとする一方、程なくして微博では「中国の法律および政策に基づく理由」から関連のニュースが削除されたと伝えた。

しかし、すでに大きな広がりを見せた議論を止めるには至らなかったようで、SNS上では「産科の次に閉まるのは幼稚園か?小学校や中学校も閉まるのか?」といったドミノ理論的な憂慮がSNS上で湧き上がっていると紹介。この状況に対して各地の病院は総じて「妊婦や新生児の健康と安全を確保する」という、ネットユーザーの憂慮に対する回答にならないような回答を並べているとした。

そして、ネットユーザーからはさらに「いつになったら本当のことが言えるようになるのか」という不満の声が寄せられるとともに、ネット上では「どうして中国ではみんな子どもを産みたがらず、出生率や人口が低下する状況を招いているのか」についての議論が新たに巻き起こったと伝えている。

記事は、中国国家統計局が今年初めに発表した統計で、昨年末現在の人口が前年比85万人減の14億1175万人となり、大規模な飢饉が発生した1959〜61年以降で初めて減少に転じたことが明らかになったと紹介。米ブルッキングス研究所の専門家らが、中国の人口減少は将来的な国力の制約につながるとの見方を示していると伝えた。(翻訳・編集/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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