新中国74周年を祝う 日中は代々にわたる友好を=横浜国立大・村田忠禧名誉教授

CRI online    2023年10月1日(日) 7時30分

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中華人民共和国が10月1日で成立74周年を迎えるに当たり、横浜国立大学の村田忠禧名誉教授がCMGの取材に対し「中国と日本は代々にわたって仲良く付き合っていってほしい」と期待を寄せました。

中華人民共和国が10月1日で成立74周年を迎えるに当たり、横浜国立大学の村田忠禧名誉教授(77歳)が中央広播電視総台(チャイナ・メディア・グループ/CMG)の取材に対し、74周年に祝賀の意を表すとともに、「中国と日本は代々にわたって仲良く付き合っていってほしい」と期待を寄せました。

村田氏はインタビューの中で、「中国はかつて列強の侵略に苦しめられ、『東亜の病夫』とさげすまれてきたが、共産党の指導の下で人民は権力を獲得し、試行錯誤の末、経済建設を第一の任務とする改革開放による現代化建設にまい進してきた。その結果、今日では世界第二の経済大国となり、厳しい世界情勢の中で安定して発展している中国の動向は、発展途上の国々からますます注目されるようになっている」と新中国の収めた成果を高く評価しました。

また中米関係の現状と結び付けて、「軍事力によって覇権を維持してきた米国にとって、中国の発展は認めたくない現実である。そこで二元論的なイデオロギー対立を強調し、中国を孤立させ、米国を盟主とする勢力圏の維持・強化を目指している」と指摘しました。さらに、「日本政府は、台湾は中国の一部であるという認識を理解し尊重するとしてきたものの、『台湾有事論』を持ち出し、中国の内政に干渉し、中国の平和的発展をあたかも警戒すべき危険な動きであるかのような『中国脅威論』をあおっている」と、冷え込む中日関係の背景に切り込みました。

なお、この夏、新中国の外交政策の立案者で、日本の田中角栄首相と共に中日国交正常化を実現に導いた新中国初代総理の周恩来の伝記が村田氏の監訳の下で、『周恩来の足跡 中国を救い世界を魅了した生涯』(社会評論社、以下『周恩来の足跡』。中国語原題は『周恩来伝略』、李海文主編)と題して日本で翻訳出版されました。


村田氏は「中国の発展は日本の妨げだなどという、事実に合わない中国認識をどう改めさせることができるか」と思いをめぐらせていた時に、同書の著者から原著と書簡が届いたことが翻訳のきっかけだったと振り返りました。そして、執筆者の8名は全員、中国共産党中央文献研究室(現在は「中国共産党中央党史と文献研究院」)の勤務経験者で、一次資料の閲覧や当事者たちへの聞き取り作業などを行ってきた研究者という点に着目して、同書の信ぴょう性と迫真性を高く評価しています。その上で、「国交正常化当時は、両国人民は子々孫々仲良くして行こうとの精神にあふれていた。しかし昨今の日中関係者はこの精神を忘れている。もう一度当時のことを振り返り、日中友好を日本の基本方針として定着させる努力が必要だ」との胸中を明かしました。

村田氏は今後の中日関係について、「周恩来の精神に学び、日中両国人民が子々孫々にわたって仲良く付き合っていけるよう、互いに相手を尊重し、共に手を取り合って努力する必要がある。本書がそのために役立つことを心から願っている」と期待を寄せました。(提供/CRI

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