中秋節に月餅贈るのやめた?販売額は55%減―中国メディア

Record China    2023年9月30日(土) 6時0分

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中国メディアの前瞻網は29日、中国の中秋節の贈答品として知られる月餅について、「贈り物はやめた?販売額は前年同期比55%減!」とする記事を掲載した。

中国メディアの前瞻網は29日、中国の中秋節(今年は9月29日)の贈答品として知られる月餅について、「贈り物はやめた?販売額は前年同期比55%減!」とする記事を掲載した。

記事によると、中秋節シーズンは通常、月餅が大量に売れるが、今年は月餅を贈答品にする人が減るなどの異変が見られた。通販サイトの京東では8月の2週間で550万元(約1億1200万円)超が売れたが、前年同期と比べると55%少ない。販売量も約43%減少したという。

一方、高級ホテルに目を向けると今年の月餅ギフトセットの販売量は前年の半分で高級月餅市場も冷え込んでいるといい、記事は盤古シンクタンクの江瀚(ジアン・ハン)高級研究員が「消費者は商品のコストパフォーマンスをますます重視するようになっているが、高級月餅のコスパは相対的に低い。それと同時に消費者は月餅の糖分、油分の多さを意識し始めて購買意欲は相対的に減った」と指摘したことを紹介した。

江氏によると、多くの企業が月餅市場に参入したことで市場競争は激しさを増しており、これら要素が合わさって高級月餅の販売が振るわない状況を引き起こしたという。

記事はこの他、「月餅市場の低迷が関連する産業にも一定の影響をもたらした」として、月餅メーカーや包装資材メーカー、物流企業などが販売減少の衝撃を受けて生産能力過剰や資金繰りの問題に直面するかもしれないと説明した。その一方で、現在の市場は楽観視できないものの、祝日の伝統的食品である月餅は依然として一定の市場潜在力を有すると指摘。記事では、健康理念の浸透に伴い、健康要素を取り入れた月餅が市場で頭角を現し始めたことや、新しい味や形の月餅が消費者の関心を呼んでいることが取り上げられている。(翻訳・編集/野谷

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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