人民網日本語版 2023年9月30日(土) 23時0分
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中国では漢服消費が大きな話題となっているほか、漢服メイク・ヘアセットや漢服レンタル、写真撮影といった新業界も誕生している。
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中国における漢服人気が高まりを見せるにつれて、街の至る所で漢服を身にまとった男女を見かけることが珍しいことではなくなっている。漢服消費が今、大きな話題となっているほか、漢服メイク・ヘアセットや漢服レンタル、写真撮影といった新業界も誕生している。
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26日早朝、四川省成都市のある漢服メイク・ヘアセットスタジオ内では、漢服メイク・ヘアセットアーティストの李金芝(リー・ジンジー)さんが、モデルの要望をよく聞いた後、作業を始めていた。「今日はインパクトある独創的なメイク・ヘアセットで、クラッシックと現代美を一体化させている」と李さん。
成都市は旅行資源が充実しているほか、「漢服No.1都市」とも呼ばれている。夜に錦江の畔に行くと、漢服を身にまとった男女を乗せた「烏篷船」と呼ばれる小船をよく見かける。「烏篷船」が、ネオンが美しい街をバックに東門埠頭から川を下る様子はなんとも幻想的だ。また、成都市の3大歴史文化エリアの一つである文殊坊には、漢服ショップや四川省の伝統刺繍・蜀繍、漆器、銀花絲といった無形文化遺産スタジオがたくさん集まっており、多くの漢服愛好者が訪れている。
四川省伝統文化促進会漢服文化専門委員会の施倩(シー・チエン)執行主任は、「漢服経済が新しい職業を生み出しているのは、文化の奥深い所に力があるからで、伝統文化を受け入れ、好む一般の人がますます増えていることを示している。漢服愛好者はもともと90後(1990年代生まれ)や00後(2000年以降生まれ)がメインだった。しかし、近年は、その枠を超えて、子供や中・高齢者の間でも人気となっている。漢服がさまざまな年齢層の人に受け入れられていることで、中国国産品のトレンド『国潮』がブームとなっており、華夏衣冠(漢服)に対する自覚と自信を深める人が増えていることを示している」との見方を示した。
中国のリサーチ企業・艾媒咨詢(iiMedia Research)が発表した「2022-23年中国漢服産業の現状および消費行為データ研究報告」によると、中国の漢服市場の規模はすでに100億元(約2000億円)を超えており、2025年には191億1000万元規模にまで拡大すると予想されている。さらに、将来的にはさらに拡大の余地もあるという。そして消費者や市場で大人気となっている理由の一つは漢服独特の文化属性だとしている。
午前9時から午後5時まで勤務する事務の仕事を2018年に辞めた李さんは、漢服に合うメイクやヘアセットの知識を学び、漢服メイク・ヘアセットアーティストになった。そして、今でも「中国図案」や「中国衣冠」といった書籍をドレッサーの横に置き、仕事の合間に読んで、専門的な知識を増やしているという。このように、李さんは情熱だけでなく、努力を重ねて、これまで固定客を増やしてきた。そして、口コミで広がり、たくさんの漢服愛好者がやって来て、自分が思い描く漢服メイク・ヘアセットを注文し、「古代にタイムスリップ」したような気分を心ゆくまで楽しんでいるのだという。(提供/人民網日本語版・編集/KN)
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