中国紙・環球時報（電子版）は27日、「済州＝ぼったくり？韓国が中国人客を遠ざける汚名を心配している」とする記事を掲載した。

韓国紙・朝鮮日報の報道として伝えたところによると、済州は、新型コロナ禍で海外旅行の代わりに訪れていた国内観光客が物価の高さを理由に避けるようになり、中国人観光客の満足度も下がり続けている。

済州の観光業界は、新型コロナ禍で特需に沸いた。昨年、済州を訪問した国内観光客は1381万人を超え、観光が本格化した1962年以降で最多を記録した。しかし、宿泊施設、レンタカー、レストラン、ゴルフ場などの価格をめぐり「ぼったくり」論争が起きた。済州観光公社の調査によると、物価の高さに不満を感じたとの回答が、2014年の29％から21年は57％に跳ね上がった。

「済州＝ぼったくり」という認識に加え、海外旅行が自由になった今年7～8月に済州を訪れた国内観光客は前年同期比9％減の230万8000人だった。今年7月、済州の高級ホテルの客室稼働率は前年同月比20％減少し、チャーターバスの数は同20％減、レンタカーの数は同25％減だった。一方、同月に日本を訪れた韓国人は62万6800人で、1年前に比べて30倍以上になった。

専門家からは、済州に対する認識の悪化について済州観光業界が「自省」すべきだとの声も聞かれるという。（翻訳・編集/柳川）