独ドイチェ・ヴェレの中国語版サイトによると、タイで25日、観光目的で同国を訪れる中国人に対する一時的な査証（ビザ）免除が始まり、同国のセター首相がバンコクのスワンナプーム国際空港で上海から到着した中国人観光客を出迎えた。

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中国人観光客に対するビザ免除は今月25日から来年2月29日までの時限措置。この期間には、中国の中秋節・国慶節（建国記念日）の大型連休（今年は9月29日から10月6日まで）と春節（旧正月）の大型連休（来年2月）が含まれる。

ドイチェ・ヴェレがAFP通信の報道として伝えたところによると、新型コロナ禍前のタイの観光客のうち最も大きな割合を占めていたのが中国からの訪問者で、観光業はタイの国内総生産（GDP）の約20％を占めていた。

新型コロナウイルス感染症による渡航制限が観光業界に打撃を与え、世界経済の低迷によって回復が遅れているほか、誘拐されて東南アジアのオンライン詐欺拠点で強制労働させられる男性を描いた中国の大ヒット犯罪映画によって安全への懸念が高まっている。

これに先立ち、セター首相は、訪問者の安全が最優先であると強調し、「訪問者がタイで最初の一歩を踏み出してから出国するまで、あらゆる面で安全かつ素晴らしいものでなければならない」と述べていた。（翻訳・編集/柳川）