自動車大国の日本はなぜ交通事故死が少ないのか―華字メディア

Record China    2023年10月1日(日) 8時0分

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華字メディアの日本華僑報は25日、自動車大国の日本はなぜ交通事故による死者数が少ないのかとする記事を掲載した。写真は東京。

華字メディアの日本華僑報は25日、自動車大国の日本はなぜ交通事故による死者数が少ないのかとする記事を掲載した。

記事は、2014年ごろの中国と日本の交通事故データを比較すると、中国の自動車保有台数は約1億3000万台、年間の交通事故死者数は16万人超に対し、日本の自動車保有台数は約7500万台、年間の交通事故死者数はわずか4000人で、日本の交通安全が世界から「東京の奇跡」とも呼ばれていたとした。

その上で、日本の交通事故発生件数と死者数について、17年は発生件数が47万2165件、死者数が3694人、人口10万人当たりの死者数が2.91人だったのに対し、21年は発生件数が30万5425件、死者数が2636人、人口10万人当たりの死者数が2.09人と減少傾向にあることを紹介した。

記事は、なぜ日本は交通安全において世界から「奇跡」と称賛されることができたかについて、「日本人が幼い頃から交通知識教育を受けていること」「日本に来たことがある人なら誰でも知っていることだが、日本のさまざまな標識、特に交通標識は明瞭かつ詳細であること」「日本は公共交通網が充実し、交通手段の選択肢が豊富で、道路を走る車の数が比較的少ないこと」「公共交通機関が発達しているため、自家用車を運転するよりも鉄道などを利用するほうが時間に遅れる可能性が低いこと」「交通法規の継続的な改善と違反者を厳しく罰するための措置があること」「交通事故を誘発する主因の一つである飲酒運転について、07年9月の道交法改正で、飲酒運転の運転者に対する罰則が強化されただけでなく、飲酒運転を容認した周辺者(車両の提供、酒類の提供・車両に同乗)に対しても厳しい罰則が設けられたこと」などを挙げた。

記事は一方で、「日本政府が高齢者に運転免許の自主返納を呼び掛けているものの、さまざまな理由から厳格な規制はなく、高齢者が運転するという現象は一般的で、交通事故を発生させる主因の一つとなっている」と指摘。22年の65歳以上の高齢者の交通事故死者数は1417人と全体の56.4%を占めたことにも触れた。(翻訳・編集/柳川)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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