2023年9月24日、中国のSNS微博上で、山西省太原市で開かれたジェイ・チョウ（周傑倫）のコンサートで、大枚をはたいて入手したチケットの持参を忘れた女性が警察の助けを借りて事なきを得たことが紹介され、ネットユーザーから警察の対応を称賛する声が数多く寄せられた。

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陝西網の微博アカウント「白鹿視頻」が24日に伝えたところによると、この女性はチケット転売業者から7000元（約14万円）でチケットを購入し、22日に江蘇省無錫市からはるばるコンサート会場の太原市までやって来たという。道中でチケットを持参するのを忘れたことに気づいたものの、引き返せばコンサートに間に合わなくなることもあり、そのまま移動を続けた。しかし、実際に会場に着いて事情を説明するも「紙のチケットを持っていなければ入場できない」と入場を断られてしまった。すでに開場が30分前に迫っており、焦った女性は泣きながら警察に連絡した。すると警察官が現場に駆け付けて主催者側と意思疎通を図り、10分ほどのやり取りを経て女性が入場できるよう話を付けたとのことである。

女性は「傍から見れば大したことではないかもしれないが、ファンにとっては一大事。警察の支援を受けて、今回の旅が特に忘れられないものになった」と警察の対応に大いに感謝しているという。

この出来事は微博で大いに注目され、検索ワードランキングで一時1位となった。ネットユーザーからは「わが太原市の警察はとても優秀」「とても感動したし、とても共感できる」「警察もそうだけど、コンサートのスタッフも素晴らしいと思う」「太原という都市が好きになった」など警察やコンサートスタッフなどに対する称賛の声が相次いで寄せられた。一方で、一部ユーザーからは「中国のコンサートチケットは実名性を採用しているはずなのに、なぜ高額で転売されるケースがまだ起こるのか」「困ったらどんなことでも警察に連絡すれば良いのか」という疑問の声も見られた。また、チケットの完全電子化を実現して紙のチケットを廃止すべきだとの意見もあった。（翻訳・編集/川尻）