ニューヨークを訪問中の中国の韓正国家副主席は現地時間21日、国連本部で開催された第78回国連総会の一般討論会で演説を行いました。

韓副主席は、「習近平国家主席は世界の変化に直面する中で、人類運命共同体の構築や世界発展イニシアチブ、世界安全保障イニシアチブ、世界文明イニシアチブなどの重要な理念を打ち出した。ますます多くの国が、人類の運命は苦楽を共にするものであることを認識するようになった。平和、発展、協力、ウィンウィンは止めることのできない歴史の流れだ」と指摘しました。

韓副主席はまた、4つの提案をしました。

第1点は、公正と正義を堅持し、平和と安全を守ることです。中国はウクライナ危機の平和的解決に資するあらゆる努力を支持し、引き続き建設的な役割を果たすことを望みます。

第2点は、互恵とウィンウィンを堅持し、共に発展することを促進することです。中国は「一帯一路」イニシアチブと「持続可能な開発のための2030アジェンダ」を共に、さらに推進していきます。

第3点は、開放性と包摂性を堅持し、文明と進歩を追求することです。政治化やダブルスタンダードに反対します。人権や民主主義を他国の内政に干渉するための政治的手段として用いてはならないのは、なおさらのことです。

第4点は、多国間主義を堅持し、グローバル・ガバナンスを改善することです。中国は国連を中心とする国際システムの揺るぎない支持者です。途上国の代表性と発言力を着実に強化する必要があります。

韓副主席はニューヨーク滞在中、セルビアのブチッチ大統領、ペルーのボルアルテ大統領と会談したほか、ブリンケン米国務長官、ケリー米大統領特使（気候変動担当）とも会談し、中米関係、気候変動への対応、経済貿易協力などについて深く意見交換を行いました。（提供/CRI）