香港の女優マギー・チャン（張曼玉）が59歳の誕生日を迎えた20日、最新のショートフィルムで久々に女優の顔を見せた。

マギー・チャンは中華圏では香港金像奨で5回、台湾金馬奨で4回と、それぞれの映画賞の最優秀主演女優部門で最多受賞記録を持ち、世界三大映画祭のうちカンヌとベルリンで最優秀女優賞を受賞。香港および中華圏を代表する人気女優として知られるが、主演作としては2004年の映画「クリーン」を最後に女優業から離れている。

20日、スキンケア製品のブランド「OLAY」の微博（ウェイボー）公式アカウントが、マギー・チャンが出演する約3分半のショートフィルムを公開。この作品はマギー・チャン自身がプロデュースに参加したもので、冒頭ではカフェの一席で友人に向けて手紙を書く姿を見せ、「久しぶりね、私は元気よ。ちゃんと自分を愛してる。あなたは？」と手紙を読み上げるマギー・チャンの声からスタートしている。

マギー・チャンが友人に向けて優しい口調で語るこの作品は、まるで映像を見ている側に語りかけているかのように思わせる構成。長く女優業から離れているが、「人生はレースじゃない。人はそれぞれの方法で自分の脚本を書けばいいの。他人がどう思うかなんて考えないで」と、自分自身の姿を投影したようなメッセージも登場し、胸を打つ内容となっている。

カフェでのゆったりした時間、友人とのピクニック、スタイリッシュなファッションでロンドンの街中をいきいきと歩く姿など、現在のマギー・チャンの姿を捉えたこの映像には、国際的に活躍していた頃のオーラを「全く失っていない」とファンから喜びの声が上がっている。（Mathilda）