甲骨文字で3000年前の戦争を再現してみたら?―中国メディア

人民網日本語版    2023年9月19日(火) 21時30分

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「甲骨文字を使った動画で3000年前の戦争を再現」というタイトルの動画が中国のネット上に投稿され、多くのネットユーザーの注目を集めている。

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「甲骨文字を使った動画で3000年前の戦争を再現」というタイトルの動画が中国のネット上に投稿され、多くのネットユーザーの注目を集めている。動画は、甲骨文字を使って殷と周の両王朝の軍隊を描き出し、戦いに向けて互いに勇ましく前進する様子を再現している。動き出した甲骨文字を目にしたネットユーザーからは「感動した」といったコメントが寄せられている。

この動画を制作した「博物漢字」プロジェクトチームは、中国の文化を愛する「90後(1990年代以降生まれ)」の若者で構成されている。メンバーの一人である黄さん(女性)は、「最近、ネットで殷王朝を巡る話題が注目を集めている。そこで私たちはこうした歴史の物語を甲骨文字で再現することで、甲骨文字に関する知識を紹介できるのではないかと考えた。動画では、殷・周時代の最も重要な戦いの一つである『牧野の戦い』を描いた」と紹介した。


殷と周の両陣営には、それぞれ特徴があり、殷軍は象に乗って戦うため、「象部隊」があった。そのため、動画の中で「人」の字は、甲骨文字の「象」の上に乗っている。一方、周軍は馬4頭立ての戦車を用い、その柔軟性と攻撃性により優れていた。動画の中では甲骨文字の「馬」を微調整して、甲骨文字の「車」を組み合わせることで、1人で4頭立て戦車を操る様子を描いている。



また、動画の中に描かれている兵士には、まだ解読されていない甲骨文字が使われているのだという。

動画に使用された甲骨文字の原型

「制作時には、まず史料の記録を参考として古代の兵士が使用した装備を探し出し、それらに対応する甲骨文字をリストアップして当てはめていった。歴史的資料や詩を戦争場面を想像する際に参考し、甲骨文字を使ってこれらを表現することを試みた」と黄さん。

最古の文字のひとつである甲骨文字は、3000年以上の時を越えて、「博物漢字」プロジェクトチームが制作した甲骨文字動画を通じて、私たちに甲骨文字の魅力と漢字文化の奥深さを感じさせてくれる。(提供/人民網日本語版・編集/KM)

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