陝西省の村で30億円投じた動画基地プロジェクト、1年半でできたのは「門」だけ―中国

Record China    2023年9月18日(月) 22時20分

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16日、極目新聞は、陝西省の村で約30億円を投じて建設される予定だった動画撮影基地が、1年半経過した現在も入口のゲートしか建っていない状態で放置されていると報じた。

2023年9月16日、極目新聞は、陝西省の村で約30億円を投じて建設される予定だった動画撮影基地が、1年半経過した現在も入口のゲートしか建っていない状態で放置されていると報じた。

記事は、陝西省商洛市商州区の著名ビデオブロガーである白(バイ)さんが2022年3月、同省内のメディア企業が1億5000万元(約30億円)を投じて同区内の村にショート動画撮影基地を建設するプロジェクトに3万元(約60万円)出資したところ、プロジェクトが始動して1年半が経過した現在に至ってもゲートの建物ができただけで、それ以外の進展が何もない状況に陥っていると紹介した。

そして、実際に現地を訪れてみると、入口に非常に目立つゲートの建物がある以外は何の建物も完成あるいは建築している様子は見られず、道路の舗装も途中で終わっていると指摘。建設予定地には民家が10軒以上残っており、道路が通るはずの部分は雑草で覆われていたと伝えた。

また、現地住民の話として、メディア企業が「撮影基地を建設すれば観光客がやってくる。住民は栗やサクランボを特産品として売って利益を出すことができる」などとメリットを並べて住民を説得し、プロジェクトに着手したものの「1年余りが過ぎて、畑が占有され、木々は切り倒される一方、道路の舗装は進まず、残されたのはゲートの建物だけだった。ゲートができると、担当者は姿を見せなくなった」と紹介している。

その上で、現地当局の担当者が同プロジェクトについてあくまでも「企業による行為」であって、行政が関与するプロジェクトではなく、資金投入は行っていないと強調したことを紹介。一方で、出資者である白氏は「商州区の公式サイトやSNSアカウント、メディアが以前このプロジェクトに『お墨付き』を与えており、政府が呼び込んだプロジェクトだ」と指摘し、政府当局の責任を追及していることを伝えた。

記事によると、区の公式サイトやSNSアカウントは22年4月に、省内の郷村向け観光モデル地域づくりの一環としてショート動画撮影基地建設に企業を呼び込む計画を発表していたとのこと。このプロジェクトは22年4月20日に同区行政認可サービス局によって申請認可されたというが、すでに関連の文章はSNSアカウントなどから削除されているという。

記事は、「一般的に、プロジェクトの設立後、企業が2年以内に何のフォローアップも行わなかった場合プロジェクトは失効する」と紹介した上で、白さんが関係当局に対してプロジェクト出資金の返還と今後のプロジェクト申請、実施に対する監督管理強化を求めていると紹介した。(翻訳・編集/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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