広東省のグリーン電力取引成立電力量、累計で51億kWhを突破―中国

人民網日本語版    2023年9月14日(木) 16時30分

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広東省の今年7月末までのグリーン電力取引成立電力量は36億kWh近くで、「横琴・広東・マカオ緊密連携エリア」の上半期の社会全体の電力消費量の約9倍に上った。写真は広州市。

広東省の今年7月末までのグリーン電力取引成立電力量は36億kWh近くで、「横琴・広東・マカオ緊密連携エリア」の上半期の社会全体の電力消費量の約9倍に上った。3人家族の年間電力消費量を3000kWhとして、約120万世帯の年間電力消費量を賄える計算になる。広東グリーン電力取引成立電力量は現在、累計で51億kWhを超えている。標準石炭の消費約184万トン、二酸化炭素の排出量400万トン以上の削減に相当する。人民日報が伝えた。

南方エリアのグリーン電力取引のテスト事業が2021年9月、正式に始まった。そのテストエリアとして、広東省のグリーン電力取引に参加する経営主体は当初の10数社から今年の200数社に増加した。金属・製造、セメント・建材、エネルギー・化学工業、飲食、バイオ医療など複数の業界に及んでいる。

広州経済技術開発区に位置する吉百利糖果(広州)は21年より、グリーン電力取引への参加を続けている。グリーン電力消費量が同社の実質電力消費量に占める割合は現在80%に上っており、来年には100%を実現する計画だ。

データによると、輸出を中心とする企業はグリーン電力購入の積極性がより高い。東莞市に位置する万裕三信電子の年間売上高は18億元(約360億円)で、うち輸出業務が40%を占めている。同社の関係責任者の厖天国(パン・ティエングオ)氏は、「われわれの調査により、海外取引先が当社のグリーン電力消費量を重視することが分かった。グリーン電力消費量はすでに当社の輸出の加点項目になっている」と述べた。同社は今年の年初よりグリーン電力取引に参加しており、現在は同社の実質電力消費量の10%を占めている。

エネルギーの中央企業としての南方電網広東電網公司もグリーン電力の消費に積極的に参加している。南方電網広東珠海横琴電力供給局線路工区は今年7月、グリーン電力を導入した。ゼロ炭素建築プロジェクトの技術責任者である李建標(リー・ジエンビアオ)氏は、「このビルの電力の80%が、外部から購入するグリーン電力で賄われている。全体的な炭素削減量がビル運用のエネルギー消費による炭素排出量を上回るように保証し、100%のゼロ炭素エネルギー応用を実現している。その他の同規模の建築物と比べると、毎年の炭素排出量を900トン近く削減できる見込みだ」と述べた。

統計によると、広東省の今年上半期のグリーン電力取引量は21年通年と比べ約120倍増加した。南方電網広東電力取引センター発展研究部の責任者、陳青(チェン・チン)氏は「22年の広東省グリーン電力取引に参加した電力ユーザーのうち消費量が500万kWhは約4割で、1000万kWh以上は2割以上だった。これは電力消費企業がグリーン電力の購入により積極的になり、社会各界のグリーン電力消費の意識がさらに高まり、グリーン電力取引市場の規模が急速に拡大していることを物語っている」と説明した。(提供/人民網日本語版・編集/YF)

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