中国コスメはなぜ日本市場で人気なのか?―中国メディア

Record China    2023年9月17日(日) 9時20分

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12日、新華毎日電訊は近年日本市場で中国コスメの人気が高まっている理由を分析した。写真は花西子

2023年9月12日、中国メディアの新華毎日電訊は、近年日本市場で中国コスメの人気が高まっている理由について分析する記事を公開した。

記事は初めに、約3年前から日本市場に進出した中国コスメの現状について「近年、国内市場で多くの顧客を持つ中国コスメブランドには海外市場に目を向けている所も多い。中国税関総署のデータによると、今年上半期の中国の化粧品や美容ケア用品の輸出額は30億3000万ドル(約4450億円)に達し、前年比23.7%増だった」「日本輸入化粧品協会が公開している統計データによると、日本が22年度に中国から輸入した化粧品類は総額104億円に達し、前年比44%増で韓国、フランスに次いで第3位だった。今年上半期は前年比で45%増の約61億円に到達し、第2位につけている。その内、アイライナーやアイシャドーなどのアイメイク製品の輸入額は34億円を占め、前年比51%増で伸び幅は第1位だった」「中国のコスメブランド『INTO YOU(心慕与你)』の輸入事業を行っている東京都港区の麗知株式会社の楊茜社長は新華社の取材に対し、『20年に日本市場に進出して以来、口紅や泥リップなどの累計販売が43万本を超えた。今年は去年の倍以上の売上を目標にしている』と答えた」「Flower Knows (花知暁)の広告トラックが渋谷の繁華街を走行したり、Florasis(フローラシス花西子)の広告が日本のドラマ『アニマルズ』の中に登場するなど、中国コスメは日本の消費者の日常生活の中に入り込んでいる」と説明した。

記事は「雑誌『エコノミスト』が以前記事で指摘したように、かつて日本から中国へ吹いていたファッション流行の風が逆に吹きつつある。19年にチャイナメイクのブームが起きた頃、日本のネットユーザーたちの間では「チャイボーグ」とやゆする声もあったが、美容系ユーチューバーの『鹿の間』氏が自分のYouTubeチャンネルでチャイナメイクを紹介した動画が100万ビューを超え、日本の毎日新聞がその件を報道するなどで、女性の力強さと自信を表現するチャイナメイクに注目する若い女性が日本で増えてきている」「『Nikkei Asia』はホームページで、日本におけるチャイナメイクの流行は若者たちが外国文化と交流の意思を持っている証しであって、見習うべき価値があると論じるなど、民間での日中両国の交流に良い影響を与えると指摘する専門家もいる」と指摘した。

記事は最後に、今後中国コスメが日本市場で市民権を得るかについて、多くの中国コスメブランドの代理店である日本のスターデザイン株式会社や化粧品卸売業などを取材し、「コスメはリピート購入率が比較的低く、中国ブランドが日本市場で長く発展し続けるためには、コスメ製品ブームの勢いを駆って、スキンケア製品を売り出すなどの工夫で、安定した客層を確保する必要がある」「中国コスメの企業が日本市場で発展するには、まず新商品のセールスを通じで日本市場の経営手法や商習慣を深く理解し、市場の調査研究を十分行うこと。次に宣伝を重視すること。宣伝効果が製品の売り上げを大きく左右する。中国コスメの企業は日本市場に深く根を下ろす決心をすべきだ」との声があることを伝えた。(翻訳・編集/原邦之

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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