オランダ半導体製造装置大手トップ「中国を孤立化させれば希望はない」―中国メディア

Record China    2023年9月11日(月) 9時0分

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8日、観察者網は、オランダの半導体製造装置大手ASMLのピーター・ウェニンクCEOが「中国を孤立化させれば希望はない」と語ったことを報じた。

2023年9月8日、観察者網は、オランダ半導体製造装置大手ASMLのピーター・ウェニンク最高経営責任者(CEO)が「中国を孤立化させれば希望はない」と語ったことを報じた。

記事は、ウェニンク氏が先日、オランダのテレビ番組で「中国を完全に孤立させることに希望はない。我々が技術を共有しなければ、彼らは独自の研究をするだろう」と語ったことを伝えた。

また、ウェニンク氏が「中国には14億もの人がいて、その多くは非常に頭が良く、われわれが思いつかない解決策を考え出すだろう。あなたは彼らに非常に革新的になるよう強いているのだ」と述べ、技能移転の禁止や輸出規制によって中国を孤立させようとする試みは、実際には西側諸国そのものを弱体化させることになると主張したことを紹介した。

そして、オランダ政府が米国からの圧力により、9月1日より半導体装置輸出に関する新たな規制を導入し、ASMLの液浸リソグラフィ輸出についてもオランダ当局の許可を得なければならなくなったとする一方、ASMLは最近、オランダ政府からすでに新しい輸出管理規制の対象となるリソグラフィシステム輸出を年内いっぱい継続する許可を得たと発表したことを伝えた。

その上で、ウェニンク氏が今後、米国からさらなる規制をかけるようオランダ政府が圧力を受けることを懸念するとともに、「保護主義は他国と協力しないことで自国の経済を守ろうとする。しかし、それではエネルギーや社会のデジタル化分野における大きな変革に対応できなくなり、その結果、より優れていてより安い自動車などの中国製品を輸入せざるを得なくなる」と警告したほか、オランダを含む欧州各国政府が協力の強化を呼びかけ、より多くのリスクを背負った上で大国との競争に対処すべきとの見解を示したことを紹介している。(翻訳・編集/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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