米中間の「バスケットボール外交」は実現するか―米メディア

Record China    2023年9月9日(土) 7時0分

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6日、環球時報は、米中関係の緊張が高まる中、バスケットボールが両国の雪解けのきっかけになるかもしれないとする、米国の元外交官が米紙ワシントン・ポストに寄稿した文章を掲載した。

2023年9月6日、環球時報は、米中関係の緊張が高まる中、かつての「ピンポン外交」のようにバスケットボールが両国の雪解けのきっかけになるかもしれないとする、米国の元外交官が米紙ワシントン・ポストに寄稿した文章を掲載した。

記事は、4日にワシントン・ポスト紙に掲載された文章を紹介。文章は中国で近ごろ農村部のバスケットボール大会が注目を集め、農村で何百人もの観客が簡素なバスケットボールコートの周りに集まって地元選手らが得点を決めるのを見守る姿が映った動画が中国内外に拡散していると伝えた。そして、米プロバスケットボールリーグNBAマイアミ・ヒートのジミー・バトラーが農村バスケ大会のライブイベントに参加するために中国を訪れたとし、「バスケットボールは21世紀版のピンポン外交になるだろうか」という期待を抱かせると評した。

その上で「異なる文化を持つ者同士の個人レベルの接触は、信頼を築き、誤解を減らすことにつながるが、 残念ながら米中間の市民外交の機会はますます少なくなっている」と指摘。異なる国の人々が一度も顔を合わせず、互いの文化や歴史、言語について学ぼうとしない場合、互いを悪者にする傾向があるのは明らかだとした。

そして「バスケは両国が必要とする共通の基盤を提供する可能性を秘めている。2019年にはNBAヒューストン・ロケッツのモーリーGM(ゼネラルマネージャー)が香港に絡む不適切な発言をしたことで、中国と同クラブとの協力関係がストップするトラブルがあったものの、こうした摩擦は乗り越えられる。バスケはまだまだ米国と中国の若者の間に橋を架けることができる」と論じた。

文章は、中国の農村バスケ選手を米国の都会で開催されるキャンプに招待したり、米国の都会の選手が夏の間、中国の農村部でプレーしたりといった相互交流が可能だと提言した上で、「中国の農村バスケ動画の急速な拡散は、中国人と米国人に対して互いに敵同士になる必要がないことを証明するものだ」との見解を示した。そして、かつて中国の指導者が「国家の友好は人々の親和にある」 と語ったことに触れ、「米中のユース選手はすぐにコート上で友達になり、大人になったら交渉のテーブルで再会するかもしれない。彼らによる経験の共有が両国間の協力の礎となることだろう」と結んだ。(翻訳・編集/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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