2023年9月7日、韓国・MBNによると、韓国に居住する外国人の5人に1人が差別を受けているという統計結果が発表された。

韓国・統計庁は6日、韓国に居住する外国人の生活に関する調査の結果を公開した。それによると、昨年5月の時点で外国人の19．7％が「最近1年以内に差別待遇を受けたことがある」と回答した。

主な原因としては「出身国（58．0％）」と「韓国語能力（27．9％）」が挙げられた。記事は「出身国の場合、韓国より1人あたり所得の低い国の出身者が差別を受けているとみられる」としている。

その他にも「外見（8．3％）」「職業（1．8％）」「経済力（1．4％）」などが原因として挙げられたという。

また外国人は、「商店・飲食店・銀行（43．0％）」「職場（41．7％）」「街や路上（35．5％）」など日常空間で差別を経験していることも分かった。

韓国生活で最も苦労することは「言語問題（43．4％）」で、後には「寂しさ（28．8％）」「文化の違い（27．8％）」「経済的困難（20．0％）」が続いたという。

ただ、韓国生活に対する全般的な満足度は80．4％に達した。ソン・ジュンヒョク統計開発委員長は「今回の分析結果が、移民の増加と多文化家庭の普遍化という人口構造の変化に対応し、社会統合や便益増進に向け努力するきっかけになってほしい」と話したという。

この記事を見た韓国のネットユーザーからは「韓国はまだましな方。他の国ではもっと露骨に差別を受ける」「どの国へ行っても現地の言語ができなければ差別を受ける」「韓国人同士でも差別はある」「もちろん正当化はできないけれど、差別はある程度受け入れないと。世界のどこへ行っても差別のない国はない」「韓国は外国人が本当に住みやすい国だよ。医療保険の恩恵まで受けられるのだから」など反論の声が続出している。（翻訳・編集/堂本）