内陸なのに水産品が豊漁?新疆の養殖産業が急成長―中国メディア

人民網日本語版    2023年9月6日(水) 11時30分

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新疆ウイグル自治区では近ごろ、サーモンやティラピア、バナメイエビなどの水産品が相次いで「豊漁」になり、中国国内の市場はもとより、ロシアやシンガポールなど海外へも売られているという。

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新疆ウイグル自治区では近ごろ、サーモンやティラピア、バナメイエビなどの水産品が相次いで「豊漁」になり、中国国内の市場はもとより、ロシアシンガポールなど海外へも売られているという。

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ここ数日、同自治区カシュガル地区のマルキト県にある養殖拠点で育てられたザリガニが続々と市場に出回り、水産品市場の「新たな人気商品」になっている。

ここで養殖されているのはオーストラリア原産のレッドクロウ・クレイフィッシュという食用ザリガニで、個体のサイズが大きく、1匹の重さは大体100~200グラムになる。ここ数年の間に山東省を介して同県が導入し、テスト養殖を行い、種苗の人工繁殖に成功。その後、水産品の養殖経験がある同県のレッドクロウ・クレイフィッシュ試験養殖拠点責任者の呉志友(ウー・ジーヨウ)さんは、レッドクロウ・クレイフィッシュのテスト養殖を本格的にスタートした。

6月に種苗を放流し、精密な管理を行い、科学的に餌を与えた結果、高品質の食用ザリガニに成長し、今では市場の人気商品となった。

新疆はユーラシア大陸の内陸部に位置し、「海から最も遠い場所」とされるが、イリ地区のニルカ県は実は冷水魚の養殖に最適な場所だ。イリ地区の3大冷涼エリアの1つである同県は、基本的に酷暑にならず、天山山脈に沿って流れるカシュガル川には氷河の雪解け水が流れ、水深6メートル以上の場所は水温が年間を通じて10度以下で、冷水魚の成長に非常に適した自然の条件が備わっている。

2014年、同県が冷水魚類の成長に最適であることから、新疆天蘊有機農業が投資してサーモン繁殖拠点を建設した。22年11月1日、デンマークからはるばるやってきたサーモンの卵160万粒が同県に到着し、同社の繁殖センターで孵化した。24年末には3000トン前後のサーモンを出荷できるようになる見込みで、同県の冷水魚の付加価値を高めるものと期待されている。

デンマークから購入したサーモンの卵

新疆各地で資源をうまく利用した養殖拠点作りが行われ、ティラピアやバナメイエビ、クルマエビ、ノコギリガザミ、スズキ、ハタなどが養殖されている。 「土地が痩せて荒涼としている」という印象をもたれるゴビ砂漠だが、今では新鮮なおいしい水産品を生み出す養殖拠点となっている。(提供/人民網日本語版・編集/KS)

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