中国海運業・造船業、高まり続ける競争力―米メディア

Record China    2023年9月4日(月) 6時10分

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中国メディアの参考消息は8月31日、「海上輸送:中国がナンバーワン」とする米ストラテジーページの記事を取り上げた。

中国メディアの参考消息は8月31日、「海上輸送:中国がナンバーワン」とする米ストラテジーページの記事を取り上げた。

記事によると、中国が今年、それまで10年間、世界最大の商船保有国だったギリシャを抜いたことは驚くべきことではない。ギリシャの海運会社は長い間、世界の海運船隊の最大部分を支配してきた。これはギリシャ経済がそれほど多くの商船を必要としていたからではなく、ギリシャ人が長い間、商船の最も効率的な経営者だったからだ。だが現在、中国は世界第2の経済大国であり、最大の造船国であり、増大する輸出入トン数を移動させるための商船の主要顧客であり、輸送船舶のほとんどを管理している。

中国は、海運管理においてギリシャほど効率的ではないかもしれないが、十分に優れており、保有または運航する船舶を管理している。中国の造船会社は、政府による支援と奨励の下で、2019年に節目を迎えた。中国の2大造船会社である中国船舶集団(CSSC)と中国船舶重工集団(CSIC)が合併し、世界最大の造船会社が誕生した。

中国の造船会社は、主なライバルである韓国を追い越してあらゆる分野で世界最大の造船会社になるべく努力している。造船会社の生産高を測定する方法はいくつかあるが、そのほとんどで韓国が突出している。日本は一時は首位だったが、今は3位に甘んじている。韓国と中国は2012年以来、激しい首位争いを続けている。

中国は引き続き、新規受注で世界の造船業界をリードしている。これは主に、低価格と品質向上によるものだ。人手不足の深刻化により賃金が上昇しているため、中国の物価は以前ほど安くないが、長期的には品質で競争することを学ぶことができる。

中国は軍艦建造能力を向上させるため、商船建造産業の拡大に多大な資金と労力を投じてきた。軍艦建造分野で足を引っ張っている大きな要因が熟練人材の不足だ。政府は、商船の建造を奨励することで、軍艦建造に必要なより複雑な作業を習得できる経験豊富な造船チームを養成している。ほとんどの場合、商船は軍艦に比べてはるかに複雑ではない。

中国が海運における主要な勢力となったのは、韓国の造船会社の事業拡大がより困難になったことも一因だ。韓国では人件費の高騰に加えて、土地利用に対する制限も増えた。韓国の造船会社は、中国の造船会社の拡大には太刀打ちできないと判断し、より複雑で高価な船舶の建造により多くの労力を費やしている。(翻訳・編集/柳川)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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