2023年8月29日、アニメ「鬼滅の刃」の冨岡義勇のコスプレイヤーが自宅近隣の火事に対処したとして中国のネット上でも話題となった。

火事の対応をしたのは雷（ライ）さんだーさん。20日にX（旧ツイッター）上で、「先日、同じ階に住むお宅が火事になった。通路を見たら奥さんが火事だと叫びながらパニクっていた。玄関を開けたら炎が天井まで上がっていた。消化器をぶっ放して鎮火。煙にまかれて玄関を飛び出した。消防車が何台も来た。怪我人も無く安堵した。ただ消火した私が冨岡義勇のコスプレ姿だった事を除いて」と投稿。多くの人の反響を呼び、ネットニュースにも取り上げられることとなった。

雷（ライ）さんだーさんはその日イベントに行く用事があり、「鬼滅の刃」の冨岡義勇のコスプレの準備をしていたが、まもなく出発するというタイミングで、誰かが自宅のドアをたたく音を聞きつけた。ドアを開けると、同じ階に住む子どもが目の前におり、さらに女性が「火事です」と叫びながら雷（ライ）さんだーさんの家の方に向かってきた。女性は消火器の使い方が分からない様子だったという。女性によると火元はトースター。雷（ライ）さんだーさんはすぐさま消火器を受け取り、非常ベルを鳴らし、消防に連絡するよう促した。トースターから上がった炎は天井に達していたが消火器を使い、一酸化炭素中毒にならないようにベランダの窓を開け、急いで脱出したという。その後の実況見分などの対応は一任し、本来の用事のため現場を去ったそうだ。

また、雷（ライ）さんだーさんは消防局の広報として2年間勤めた経験を持っていたという。初期対応として自ら動いたが、「素人判断では消火活動は大変危険を伴うので、充分に気を付けてください」と語ったという。

Xでは、「とっさの行動が冨岡義勇さん並の冷静さ」「お子さんは鬼殺隊が来てくれたかのように心強かったと思う」「めっちゃヒーロー」「水柱（＝冨岡義勇）が消火器を使って消火活動って漫画みたい」などの声が寄せられた。

この話題は中国のSNS・微博（ウェイボー）にも波及。2万4000件のいいねを獲得し、500件以上のコメントが寄せられた。中国のネットユーザーからは、「水の呼吸で消火活動したのか」「名実ともに水柱」「これが本物か」「さすが水柱」「水柱自ら消防員になった」などの声が上がった。

また、「現実世界で二次元のキャラクターが窮地を救うなんてすごい」「“義勇”の名に恥じない素晴らしい行為」「非常に冨岡さんらしい」「まさに英雄だ」など称賛の声も寄せられた。

さらに、「冨岡義勇、鬼殺隊引退後の生活の一幕」「鬼殺隊を引退したとしても再就職は安泰だね」などユーモア交じりのコメントを残すユーザーも見られた。（翻訳・編集/柳朱音）

【反響】命の恩人は『鬼滅の刃』冨岡義勇？火事に立ち向かった元消防局勤務のコスプレイヤーhttps://t.co/O6j2szB7hP

イベントの準備をしていた投稿者。「火事だ」との声があり、義勇のコスプレ姿のまま消火活動を行った。「素人判断では大変危険を伴うので充分に気をつけてください」と話す。 pic.twitter.com/JU4YKlWSdz

— ライブドアニュース (@livedoornews) August 28, 2023