仏RFIの中国語版サイトは8月26日、「会社を辞めたことを大々的に祝う中国人」とする記事を掲載した。

記事によると、仏紙ル・モンドはこのほど、浙江省金華市にあるメルセデスのディーラーで2年間働いた後に退職した22歳の女性、ハイ・ヤオさんについて伝えた。

ハイ・ヤオさんは静かに職場を去るのではなく、友人らをレストランに招待してパーティーを開いた。大きな赤い横断幕には、会社を辞めたことを祝う黄色の文字が、まるで政治的スローガンを記した国のプロパガンダポスターのように記されていた。

中国で会社を辞めることはもはや、友人や同僚らに小声で話すことではなくなっている。まるで誕生日のように大々的に祝うことなのだ。

仕事に意味を求めていたこうした人々はもはや、黙って仕事に没頭し、共産主義権力の袖まくりの呼び掛けに耳を貸すことを望んでいない。

ハイ・ヤオさんによると、同僚の多くが彼女よりずっと年上だが、誰もやる気があるようには見えなかったという。

ハイ・ヤオさんは中国版インスタグラムとも呼ばれる都会の若者向けSNS「小紅書（レッド）」に退職パーティーの写真を投稿した。そうしたやり方は、模範的な労働者が表彰された親世代とは全く異なるものだ。

「経済成長が鈍化し、賃金も上がらず、将来が不透明な状況で、仕事で疲れ果てて一体何の意味があるのか​」。中国の若者はこう尋ねる。（翻訳・編集/柳川）