中国のレアアース独占で米国のサプライチェーンが「脆弱」に、米通商代表が主張―中国メディア

Record China    2023年8月29日(火) 5時0分

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27日、観察者網は、米国のキャサリン・タイ通商代表が、中国による独占で米国のレアアースサプライチェーンが脆弱(ぜいじゃく)になっていると発言したことを報じた。

2023年8月27日、観察者網は、米国のキャサリン・タイ通商代表が、中国による独占で米国のレアアースサプライチェーンが脆弱(ぜいじゃく)になっていると発言したことを報じた。

記事は、米CNBCの26日付報道として、インドで20カ国・地域(G20)ビジネスサミットに出席したタイ通商代表が取材に対し「世界のレアアース市場で中国が 非常に明確な支配的な地位を持っている」とした上で、中国がレアアースの供給、抽出、加工の面においておよび重要な「チョークポイント」を押さえているとの認識を示したと紹介した。

そして「ある時点で中国はレアアースの有用性について非常に賢くなり、レアアースを大規模に加工して、米国が太刀打ちできないような価格で世界市場に売り出した」と指摘するとともに、「サプライチェーンの現状は、われわれが望んでいるものではない。レアアース供給で中国が世界市場を独占しており、米国は現時点では非常に脆弱で影響を受けやすい状態にある」と語ったことを伝えている。

さらに「中国の優位性は、必ずしもレアアースの埋蔵量のような自然的なものではなく、むしろ中国が推し進める協調的な産業・貿易政策によって市場を占領することにある。 中国が現在、世界のレアアース市場を支配しているというのは、いわば水道の蛇口を自由にひねったり、止めたりすることができるということだ」と述べ、中国政府によるレアアース業界への政策的支援が脅威であるとの考えを示したことを紹介している。

記事は、中国のレアアースに対する懸念を西側諸国が示すのは今回が初めてではないとし、その例として7月3日に中国商務部と税関総署がガリウムとゲルマニウム関連品目の輸出規制を実施すると発表した際に、英ロイターが「レアアースが次のターゲットになる可能性を懸念する声が出ている」と報じていたことを伝えた。(翻訳・編集/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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