「週末に深センに行ってシティウォーク」が香港で人気に―中国メディア

人民網日本語版    2023年8月27日(日) 19時0分

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香港で週末に深センに行ってシティウォークするのが人気となっている。

都市を気ままにゆっくりとぶらぶらし、没入型体験を楽しむ「シティウォーク」が人気となっている中国。香港の人々の間では、週末になると中国大陸部に行って、ネットで人気のミルクティーを飲み、タニシ麺を食べ、マッサージやヘアカット、ネイル、スーパーでのショッピングを楽しむというのが人気を集めている。そんな香港の人々の「シティウォーク」の目的地として人気を急上昇させているのが広東省深セン市だ。中国新聞網が伝えた。

ソーシャルメディアを見ると、香港の人々が深センに行く際のさまざまな「おすすめ日帰り旅行コース」がたくさん紹介されている。あるネットユーザーは、「香港の人の方が深センの住民より深センに詳しいかも?」とユーモラスなコメントを寄せている。香港の人々は各商業施設内のエアコンの効き具合や温度を比較したり、どこの店の肉の串焼きの焼き具合がいいかなどまで、深センのことを徹底的に分析している。

香港メディアによると、香港特区入境事務処は今年7月、延べ468万人の香港の人々が中国大陸部を訪問し、その消費額は40億香港ドル(約745億円)に達したと試算している。つまり、1日当たり15万6000人が中国を訪問していることになる。そしてその主な目的地が深セン市となっている。

香港の人々はどこに行って、何にお金を使ってる?

香港の人々が中国を訪問してまず足を運ぶのは人気のグルメショップ。人気洋菓子屋の「鮑師傅糕点」や火鍋レストランの「海底撈火鍋」といったネットで人気の店の前に長蛇の列ができるというのは、すでに日常茶飯事となっている。また、各ブランドのミルクティーやコーヒー、タニシ麺、肉の串焼きといった中国の人気グルメもまた香港の人々が深センに行って開拓する「新たな分野」となりつつある。

またグルメだけでなく、食後のレクリエーションや娯楽も欠かせない。香港より中国の方が物価が安いほか、マッサージやヘアカット、ネイルなどの店も多いため、香港の人々にとって深センは「リーズナブル」な場所となっている。そして地元の人と共にサービスを享受している。

お腹を満たして、レクリエーションも満喫した後には、帰る前にスーパーに行ってショッピングを楽しむという人も多い。あるネットユーザーは、「盒馬(生鮮スーパー)やサムズ・クラブ(会員制大型スーパー)にはたくさん香港の人が来ている」と書き込んだ。

深センに足を運んで、買い物などをするのが現在、香港の人々にとってますます日常化しつつある。福田通関地付近にある歯科クリニックは週末になると予約でいっぱいになり、特に広東語が話せる医師は引っ張りだこになっている。

以前は、中国の人々が香港に行って「爆買い」していたが、現在では香港の人々が深センで「爆買い」するようになっている。そして、深センは香港の人々の「グルメの都」となっている。今年以来、深センで購入した商品を香港で販売する代理購入もその人気を高めている。

SNSを見ると、香港のショート動画ブロガーが、「同僚が中国の友人に酸菜魚を代理購入してもらったエピソード」を紹介している。四川料理である酸菜魚が、6時間の「大移動」を経て、その同僚の食卓に並んだ時には、すでに冷めて、おいしくなくなっていたという。その後、その同僚は代理購入してもらう商品を栗やソーセージといった食品に変え、友達にしょっちゅう頼んでは中国から香港に運んでもらっているという。

同じ質の商品でも、香港より深センの方がかなり安いほか、人民元の為替レートの要素も重なり、数分の一の値段で買えるというケースもある。香港の人々は、「香港で稼いだお金を深センで使うというのが一番お得。電子決済もとても便利」としている。また、子供を連れて深センに旅行に来た人は、「深センには大きな公園がたくさんあるほか、ホテルも広々としていて、家族旅行にぴったり」としている。(提供/人民網日本語版・編集/KN)

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