人民網日本語版 2023年8月19日(土) 17時0分
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中国の科学者は実験室内で二酸化炭素から糖への正確な全合成を実現した。写真は中国科学院天津工業生物技術研究所の実験室で撮影された人工合成されたヘキソース溶液サンプル。
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有名学術誌「科学通報」が15日に掲載した最新の研究成果によると、中国の科学者は実験室内で二酸化炭素から糖への正確な全合成を実現した。糖の人工合成への鍵となる一歩を踏み出した。新華社が伝えた。
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この研究成果は、中国科学院天津工業生物技術研究所と大連化学物理研究所の科学研究チームが2年以上の研究開発によって達成したものだ。論文筆頭著者の楊建剛(ヤン・ジエンガン)氏は、「チームは高濃度二酸化炭素などの原料を反応溶液内で一定の割合で調合し、化学触媒と酵素触媒の作用によりブドウ糖、アルロース、タガトース、マンノースという4種のヘキソースを得た。ヘキソースは自然界に広く存在し、有機体の栄養素代謝と最も密接な関係にある糖の総称だ」と説明した。
実験全体の反応時間は約17時間。サトウキビなどの農作物を栽培し糖分を抽出する従来の方法と比べると、糖の取得時間は「年」単位から「時間」単位への飛躍を実現した。
今回の糖の合成効率は1リットル・1時間当たり0.67グラムで、既知の成果の10倍以上に上がった。ブドウ糖の炭素固定合成効率は触媒1ミリグラム・1分当たり59.8nmolで、中国内外において既知の糖の人工合成の最高水準だ。
楊氏は、「研究ではさらに糖の人工合成の正確な制御を実現した。酵素によって異なる触媒効果の制御により、理論的にはほぼすべてのタイプの糖の合成が可能だ」と述べた。(提供/人民網日本語版・編集/YF)
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