中国メディアの参考消息は13日、「中国は世界の建設業界で他を大きく引き離している」とするドイツ通信社の記事を取り上げた。

大手会計事務所デロイトによると、世界最大の建設グループは中国建築集団（CSCEC）で、売上高は3050億ドル（約44兆2000億円）に上る。世界の建設会社売上高トップ100に中国から11社が入り、売上高の合計は1兆480億ドル（約151兆8900億円）で、国・地域別の売上高ランキングでトップに立っている。

世界の建設大手100社の昨年の売上高の合計は前年比6％増の1兆9000億ドル（約275兆3400億円）だった。

デロイトの専門家マイケル・ミュラー氏によると、世界の建設業界の成長は例年よりもはるかに遅い。上位100社の市場価値は15％近く減り、約6000億ドル（約86兆9500億円）となった。業界はサプライチェーンの混乱、原材料と労働力の不足、エネルギー・原材料コストの上昇、インフレ、金利の上昇による圧力にさらされ続けている。一方で、気候を保護するための世界的な取り組みは新たな推進力となるはずだ。

日本は14社がトップ100入りし、売上高の合計は1900億ドル（約27兆5300億円）、米国は13社で同1650億ドル（約23兆9000億円）、フランスは3社で同1330億ドル（約19兆2700億円）と、中国に大きな差を付けられた。

トップ100入りした欧州企業の売上高の合計は前年比6％増の3730億ドル（約54兆500億円）だったが、時価総額は22％減少した。（翻訳・編集/柳川）