復活のベスト8、サッカー女子W杯の「なでしこジャパン」に学ぶこと―中国メディア

Record China    2023年8月13日(日) 19時10分

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12日、澎湃新聞は、サッカー女子ワールドカップでアジア勢最高のベスト8で大会を終えた「なでしこジャパン」が「われわれに与える啓示」と題した文章を掲載した。

2023年8月12日、中国メディアの澎湃新聞は、サッカー女子ワールドカップでアジア勢最高のベスト8で大会を終えた「なでしこジャパン」が「われわれに与える啓示」と題した文章を掲載した。

文章は、11日に行われた同大会準々決勝で日本代表がスウェーデンに1-2で敗れて敗退したと紹介。ベスト8で散ったものの「日本サッカーのパフォーマンスは再び世界を感動させた。グループステージを11得点無失点の3戦全勝で突破し、ノックアウトステージ1回戦では古豪ノルウェーを下してベスト8進出を決めた」とし、女子サッカー日本代表は、すでに復活の勢いを見せていると評した。

その上で、日本サッカー協会の技術委員会が10年前に世界の高いレベルに追いつくというスローガンを掲げ、実際の対策を打ち出したと指摘。同協会のアプローチは「三位一体+普及」、すなわち代表チームの強化、青少年の育成、指導者の養成と同時に、草の根の女子サッカー普及活動だったとした。

そして、選手強化の一環として有力選手の海外移籍を積極的に支援し、今大会の日本代表には英プレミアリーグでプレーしている選手が4人、イタリア・セリエAの選手が2人、米サッカーリーグの選手が2人、スウェーデンでプレーしている選手が1人おり、「海外組」がチーム全体の4割近くに達したと紹介。代表から外れた選手の多くも、欧米のリーグでプレーしていると伝えた。

また、協会は国内リーグの発展も重視しており、2011年に女子ワールドカップで優勝してから10年が経過した21年には既存のセミプロリーグ「なでしこリーグ」の上に立つ、日本初の完全プロ女子サッカーリーグ「WEリーグ」を発足させたと紹介。海外組の活躍が日本代表の伸びしろを高め、国内リーグ組の活躍が日本代表の磐石な基盤を築いていると評し、今大会で5ゴール1アシストを記録した宮澤ひなたもWEリーグのマイナビ仙台レディース所属だと伝えている。

さらに、協会は民間における女子サッカーの発展にも大きな関心を寄せており、22年3月現在の日本の女子サッカー登録選手数は5万765人に上るほか、そのうち4万2363人が小・中・高校の学生選手だと紹介。日本では女子サッカーについても各地域の下部リーグに加え、学生やユース、中高年者を対象としたさまざまな女子サッカー大会が開催されていると伝えた。また、各種試合の積極的なPRやサッカーに触れ合うイベントを通じて、サッカーを知らない多くの少女たちにサッカーを見てもらい、サッカーに触れてもらい、サッカーを好きになってもらう取り組みも積極的に行われているとした。

文章は中国サッカー協会も現在、草の根の普及と宣伝の強化、ユース指導の強化に取り組んでいると紹介した上で、かつて頂点を極めた中国の女子サッカーも今は遅れをとってしまっているものの「正しい方向性さえたどれば、まだまだ期待に値する未来があるはずだ」と結んでいる。(翻訳・編集/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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