7月に他界した香港出身の著名歌手ココ・リー（李玟）さんについて、夫が死因調査の申請を計画していることが伝えられた。

中国メディア・頭条新聞の微博（ウェイボー）公式アカウントが8日、複数のメディアの報道として伝えたところによると、ココ・リーさんの夫は裁判所に故人の死因調査を申請する計画で、これは自身に対するデマをなくすための措置だという。

夫は7月27日付の声明で、ココ・リーさんとの婚姻や財産状況について虚偽の情報が流されたと言及。財産については「結婚後、財産の独立を保っていた」と述べ、ココ・リーさんの個人財産に関する一切の段取りを尊重するとした他、ココ・リーさんに関する財産分割に参与することはこれまでも、これからもないと説明していた。また、名誉権などを脅かす権利侵害行為を直ちにやめるよう訴え、応じない場合は法的責任を追及するとの考えを表明。ネットユーザーに対して法律を遵守し、客観的事実や他人のプライバシーを尊重するよう呼び掛けていた。

ココ・リーさんは、映画「グリーン・デスティニー」の主題歌「A Love Before Time」（月光愛人）が第73回アカデミー賞の音楽賞にノミネートされるなど、数々の偉業をなし遂げた中華圏を代表する女性歌手の1人。7月2日に香港の自宅で自殺を図り、5日に搬送先の病院で死去した。享年48歳。告別式は31日に香港殯儀館（Hong Kong Funeral Home）で行われた。（翻訳・編集/野谷）