2023年8月4日、環球網は、フィリピンでロドリゴ・ドゥテルテ前大統領を中国問題特使に擁立する声が同国の国会議員から出ていると報じた。

記事は、フィリピン紙マニラタイムズの4日付報道として、同国のアラン・ピーター・カエタノ上院議員が先日、ドゥテルテ前大統領を中国問題特使に任命するよう提案したと紹介。カエタノ氏はドゥテルテ政権時代に外相を務めており、ドゥテルテ氏を特使に推薦する理由について「中国政府と良好な関係を持っており、中国政府とフィリピン国民から信頼を得られる。中国問題特使の職にふさわしい人選だ」と述べたことを伝えた。

そして、カエタノ氏の提案についてフアン・ミゲル・ズビリ上院議長がメディアの取材に対して「なぜノーなのか」とし、「中国に関係する問題で外交を展開できる人物は誰であれ大きな助けとなる。ドゥテルテ氏もその可能性がある人物だ」との認識を示したことを紹介している。

記事は、2022年6月いっぱいで大統領を退任したドゥテルテ氏が今年7月に中国を訪問し「フィリピンと中国との友好関係は両国国民の利益に合致するほか、大多数のフィリピン人の願望でもある」と発言、両国の友好推進に向けて引き続き貢献する意思を示していたと紹介。今月2日には同国のマルコス大統領と面会し、中国訪問の報告を行ったと伝えた。（翻訳・編集/川尻）