ファーウェイが「ハーモニーOS 4.0」発表、AIとの直接接続で機能がさらに高度化

Record China    2023年8月8日(火) 8時0分

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ファーウェイ余承東常務役員は4日、ハーモニーOS 4.0を発表した(写真)。同社が手掛けるAIの「パングー」との接続で機能がさらに高度化したことなどが注目された。

華為技術(ファーウェイ)が4日に開催した開発者大会で、同社の端末ビジネスグループやスマート自動車ソリューションビジネスユニットの責任者を務める余承東常務役員は、同社が手掛けるハーモニーOS(HarmonyOS、鴻蒙OS)の新たなバージョンであるハーモニーOS 4.0を発表した。

ハーモニーOS 4.0で最も注目されたのは、同社が手掛ける人工知能(AI)の「盤古(Pangu、パングー」)に初めて接続したことだ。音声アシスタント「小芸(シャオイー)を介在させることで、さまざまな高度な使い方が可能だ。

例えば、「ここから近い、評価が高いシーフードレストランを探してほしい。4人用の割り引きのセットがあればよい」という複雑な指示を出した場合も、進化した「小芸」は要求を満たす店舗を迅速に見つけて列挙することができる。ユーザーが「膨大な情報量」の画像を「小芸」に送り、住所やメールアドレスなど、図中の一部の情報を保存したり抽出したりすることを要求しても問題ない。

接続については、ファーウェイが発表した次世代型近距離無線接続技術「NearLink」が、ハーモニーOSを搭載したデバイスの相互間のより安全で低遅延、低消費電力、より広範囲な接続の実現を支援する。

前例なかったOSの開発理念、会社の命運を大きく左右する存在に

ハーモニー以前に登場したOSは、パソコンあるいは携帯電話と、特定の種類の機器で使うことを念頭に置いていた。ハーモニーの場合には最初から、IoT(モノのインターネット)などを含めた汎用性を強く意識して開発されている。米国では2017年に発足したトランプ政権が中国に対する「締め付け」を強化した。その象徴が、ファーウェイに対する各種の制約だ。ファーウェイはさまざまな意味で「米国の技術」の使用が困難になったので、ハーモニーOSについても「アンドロイドなどを使えない場合のプランB」の性格も付与された。


しかしファーウェイは、ハーモニーOSの開発を本格化したのは16年3月の時点で、「もう1つのアンドロイドやiOSを作るつもりはない。それには価値がない」との意識を明確に持っていた。同社の理念の一つに「すべてのものをつなげる」がある。つまり、パソコンや携帯電話のように情報処理や通信に特化した機器だけでなく、IoTのように、産業や生活のシーンで使うあらゆる機器を情報で結び付けて、社会全体の質を飛躍させる考えだ。ハーモニーOSは、この理念に近づくことを念頭において開発されたOSだ。

例えばハーモニーOSは、ファーウェイが手掛ける自動車メーカーに対するスマートカーの開発支援でも、大きな役割を担っている。重慶小康工業集団子会社の賽力斯(セレス)は2日の時点で、ハーモニーOS 4.0を搭載した同社の「問界6(AITO9)」を23年第4四半期(10-12月)に発売する予定と発表した。

ファーウェイは、ハーモニーOSの最初期バージョンのハーモニーOS 1.0を発表した19年8月の時点で、「21年までにデバイス3億台にハーモニーOSが搭載されている状況にする」と説明し、「実現できなければ会社として存亡の危機に直面する」との見方を示した。ハーモニーOSは現在までに携帯電話、コックピット、スマートスクリーン、ウェアラブルデバイスなどを含めて7億台以上に搭載された。ハーモニーOSは当初の目的を達成したと言える。

ファーウェイはかつて「スマホの新興メーカー」と見なされていた。しかし米国による「締め付け」により、消費者向け事業が大きく落ち込んだ。同社はその後、通信関連以外の業界向けビジネスに大いに力を入れるようになった。重要な分野の一つが鉱山事業だ。重労働で危険も多かった鉱山の仕事を、デジタル技術の投入により人員投入を減らして高効率化を実現し、最終的には坑内などの無人化を目指す取り組みだ。ファーウェイは鉱山事業分野で19年9月、中国国家能源集団と共同で鉱山用システムとなるHarmonyOS For Miningを発表した。

HarmonyOSはすでに、ファーウェイの命運を大きく左右する、極めて重要な技術分野になったと言える。

なお中国では、ファーウェイが4日に発表したハーモニーOS 4.0はまだ「最終版」ではなく、予定の特性の2割ぐらいしか明らかにされなかったとの報道もある。「ハーモニーOS 4.0の全て」が明らかにされるのは9月の発表会との情報だ。(翻訳・編集/如月隼人

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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