中国メディアの中国新聞社は4日、サッカー女子ワールドカップ（W杯）で決勝トーナメントに進出した日本およびアフリカ勢の躍進に期待を寄せる記事を掲載した。

オーストラリアとニュージーランドで開催されている女子W杯はグループリーグが終了し、ベスト16が出そろった。顔ぶれはスイス、スペイン、オランダ、南アフリカ、日本、ノルウェー、スウェーデン、米国、オーストラリア、デンマーク、フランス、モロッコ、イングランド、ナイジェリア、コロンビア、ジャマイカ。

同記事は、「今大会アジアからは中国、日本、韓国、フィリピン、ベトナムの5チームが出場したが、日本を除く4チームのパフォーマンスは平凡なもので、フィリピン、ベトナムのみならず韓国までもがグループ最下位での敗退となった」と説明。「ベトナムは全出場チーム中最多の12失点を喫し、フィリピンも8失点、中国も7失点とアジア勢は恥ずかしい状況に置かれている」と評した。

一方で、「幸い、日本の強さがアジア勢の面目を保ってくれている」とし、「日本は3連勝でグループリーグを突破しただけでなく、得点11、失点0と出場32チーム中で最も得失点差が大きいチームとなった」と紹介。中でもスペインに4-0で大勝した試合については「日本が（W杯に優勝した）全盛期に限りなく近づいていることを示す戦いぶりだった」と称賛した。

また、アジア勢の低迷とは裏腹にアフリカ勢が好調だとし、「モロッコとザンビアはいずれもW杯初出場で世界ランキングは72位と77位。ナイジェリアと南アフリカも40位と54位で、32チーム中では下位だ。しかし、弱小と見られていたアフリカ勢がグループリーグの構図をかき乱し、ナイジェリアは東京五輪優勝のカナダを破って勝ち上がり、欧州の強豪スウェーデンとイタリアに挟まれた南アフリカはイタリアに勝利して勝ち上がった」と説明。「モロッコも世界2位のドイツを上回り決勝トーナメント進出を決めた」と伝えた。

記事は、「8月5日の準々決勝ではアジア唯一の勝ち残りである日本と、アフリカ勢の活躍が期待される」と述べている。（翻訳・編集/北田）