秦剛氏に代わって王毅氏が再び外相に、日本はやや安堵?―仏メディア

Record China    2023年8月3日(木) 16時0分

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2日、仏RFIは、中国の外相が秦剛(チン・ガン)氏から王毅(ワン・イー)氏に交代したことについて、日本はいささか安堵している可能性があると報じた。

2023年8月2日、仏国際放送局RFI(ラジオ・フランス・アンテルナショナル)は、中国の外相が秦剛(チン・ガン)氏から王毅(ワン・イー)氏に交代したことについて、日本はいささか安堵(あんど)している可能性があると報じた。

記事は、秦氏が6月に突如政治、外交の表舞台から姿を消してから約1カ月が経過した7月25日、中国全国人民代表大会(全人代)常務委員会が秦氏の外相職を解き、王氏を再び外相に任命することを決定したと伝えた。

そして、日本の松野博一官房長官が翌26日の記者会見で「王氏を含め、あらゆるレベルで中国との緊密な意思疎通を図っていく」と述べたほか、林芳正外相も25日の記者会見で、同14日にインドネシアで体調不良の秦氏の代理としてASEAN会合に出席していた王氏と会談した際「首相・外相レベルを含む日中韓の交流プロセスを再始動することで合意に達した」と述べたことを紹介した。

また、林氏との会談で王氏が東京電力福島第1原発の処理水放出問題について言及した際、日本側に「さまざまな処分方法について科学的な実証を行い、近隣諸国と十分に意思疎通を図り、慎重に処分する」よう求める一方、中国がこれまで主張してきた「計画の中止」は提起しなかったとしている。

記事は、秦氏が欧米外交を中心にキャリアを積み、日本との関係には携わってこなかった上、好戦的な「戦狼外交」の先駆者とみなされてきたのに対し、王氏は1982年の外交部入から「日本畑」を歩み、日本語に堪能なだけでなく、長年日本との関係に携わり、日本との幅広い人脈を持っていると指摘。靖国神社問題などで日中関係が冷え込む中で就任した駐日大使時代には、2006年10月の安倍晋三新首相による「氷を砕く旅」と称された訪中を実現し、日中間の「戦略的互恵関係」確立に尽力したほか、07年4月には温家宝(ウエン・ジアバオ)首相による訪日、いわゆる「氷を解かす旅」も実現したと伝えた。

その上で「日本は秦氏に代わって王氏が外相に復帰したことにやや安堵している」とし、日本がこれを機に日中韓首脳会談の再開推進を望むとともに、王氏が中国国内の指導部グループで持つ影響力を生かして、かつてのように日中首脳の相互訪問再開を後押ししてくれることをに期待していると評した。(翻訳・編集/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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