中国メディアが女性服をめぐる問題でユニクロをやり玉に挙げたものの、ネットユーザーからは擁護の声が上がっている。

中国メディアの新浪財経は2日、「女性服のサイズがまるで子ども服！ユニクロはファッションの製造者か焦りの製造者か（女性の体形へのコンプレックスをあおっているのか）」との文章を掲載した。文章は、中国で近年、まるで子ども服のように小さいサイズの女性服が増えており、細いことが良いとされるゆがんだ審美感によって女性の不安があおられているという現状を説明。「ますます小さい女性服を作ることに味をしめているメーカーがあるのも事実で、ユニクロもその一つ」と名指しした。

その上で、過去にはゆったりとして快適な着心地の商品が定番だったユニクロだが、中華圏で壁にぶつかった近年は「子ども服のような服（体にフィットし丈の短いシャツなど）」を目立つコーナーに配置し始めたと指摘。「虎視眈々と痩せた人の財布を狙った」結果、業績を回復させたとした。

中国のSNS・微博（ウェイボー）では「ユニクロはスタイルへの焦りを後押ししているか」がトレンド入り。新浪財経のアカウントが行ったアンケートでは3時間ほどで1万8000件の回答があり、「そう思う」が1万余り、「そう思わない」が7500余りとなっているものの、コメント欄にはユニクロを擁護する声が殺到している。

共感度の高いものでは、「何の冗談だ？ユニクロの服なんてみんな大きく作られているじゃないか。特にズボン。太もも周りが60センチはある私でも十分余裕がある」「ユニクロはサイズで考えたらどれも大きい。小さいサイズをなくされたら150センチちょっとの私は困る」「ユニクロのあの服は小さいのではなく丈が短いだけ。そういうデザイン」「デブの私にとってこれは驚き！まるで『消防士が火を放った』と言っているようなもの。ここ数年はユニクロのXXLのおかげで助かった。しかも下着からコートまですべてサイズがそろっている。この品ぞろえは国内のブランドにはできない」「ユニクロはおばさん向け商品を除けば最もゆったりしているブランドの一つ。スタイルへの焦りをあおっているメーカーは確かにあるが、ユニクロでは絶対にない」といった声が並び、中には「ニュースがないからユニクロを引っ張ってきたのか」と揶揄（やゆ）するコメントも寄せられている。（翻訳・編集/北田）