滋賀医科大学の西山勝夫教授は30日、長野県飯田市内の飯田平和祈念館で「731部隊の真相を史料で実証する」と題する講演を行いました。西山教授は、研究調査を通じて歴史の真相を明らかにすると同時に、より多くの日本国民に戦争と医学倫理の研究活動に加わってほしいと訴えました。

西山教授は「731部隊が中国で細菌兵器を製造し、中国の軍人と民間人を殺害した犯罪には、確固たる証拠がある」と論じ、731部隊が人間性を完全に喪失した部隊だったことを講演を通じて世に伝えたいと願っています。

この講演会には、日本各地から150人以上が集まりました。聴講者は「731部隊の犯罪は否定できない事実である」との見方を示し、同時に日本政府の731部隊の悪行を隠蔽しようとする行為に対して、「非常に驚き、憤慨している。国民を愚弄しているのだと思う」などの考えを示しました。さらに、「歴史を正しく認識し、とりわけ次世代に正しい歴史観を持たせてこそ、真に平和な未来がある」と述べました。

西山勝夫教授は1990年代末に旧日本陸軍731部隊の犯罪に関する史料に触れて以来、関連する研究活動を20年以上続けています。（提供/CRI）