独大学が公費派遣の中国人学生を受け入れ拒否、「無理がある」との指摘も―中国メディア

Record China    2023年8月1日(火) 7時0分

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中国メディアの環球時報はこのほど、ドイツのエアランゲン・ニュルンベルク大学が公費で派遣される博士課程の中国人留学生の受け入れを拒否する話題を取り上げた。

中国メディアの環球時報はこのほど、ドイツのエアランゲン・ニュルンベルク大学が公費で派遣される博士課程の中国人留学生の受け入れを拒否する話題を取り上げた。

エアランゲン・ニュルンベルク大学は18日、全職員に電子メールを送り、「大学における科学分野のスパイ活動のリスクを低減するため、本学は中国国家留学基金管理委員会(CSC)の奨学生についての協力を、別途通知するまで一時停止する」と伝えた。同大学のホーネガー学長は27日、取材に対して、一部のドイツの商品や研究内容について、安全保障に関わる重要な分野などで他国にむやみに伝えるべきではないと述べた。

ドイツ紙「南ドイツ新聞」は27日付で、同大学広報担当者も、今後は中国政府の奨学金を受けて博士号取得を目指す中国人留学生を受け入れないと説明したと伝えた。ただし公報担当者は、すでに博士号を取得している場合や書面で招待を受けている中国人は影響を受けず、「民主主義制度側から評価されている機関」から資金援助を受けている中国人学生は制限を課されず、中国出身の学部学生や修士課程の学生も影響を受けないと述べたという。

同件について、ウィーン大学東アジア研究のシュタインハート准教授は、エアランゲン・ニュルンベルク大学の決定は「中国の基本的な現実に対する根本的な把握の欠如を浮き彫りにした」との見方を示した。同氏はツイッターを通じて、「帰国条項を除けば、CSCの資金援助を受けている学生とドイツ学術交流センターの資金援助を受けている学生に違いはほとんどない」と指摘した。(翻訳・編集/如月隼人

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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