低迷する中国スマホ市場でファーウェイは「爆発的回復」、前年比76%増

Record China    2023年8月1日(火) 8時30分

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中国のスマートフォン市場は依然として低迷している。そんな中で、ファーウェイは2023年4-6月期の出荷台数を前年同期比76%増と、大きく伸ばした。

2023年第2四半期(4-6月)の中国スマホ市場の出荷台数は前年同期比2.1%減だった。第1四半期(1-3月)の12%減と比べれば減少幅は大きく縮小したが依然として低迷しており、市場の状況は好転していない。そんな中で華為技術(ファーウェイ)はスマートフォンの出荷台数を、前年同期比76%増と、大きく伸ばした。

ファーウェイの余承東常務役員は、同社が3月23日に実施した春の旗艦新製品の発表会で、「ファーウェイは4年間に及んだ制裁の冬を乗り越えて、春を迎えた」と表明し、スマートフォンの新製品発表についても従来の周期を回復させ、二大シリーズであるPシリーズの新機種発表を毎年の上半期に、Mateシリーズでは下半期に実施すると宣言した。

ファーウェイのスマートフォンは出荷台数新製品発表ペースの正常化に伴い、引き続き回復ししている。ファーウェイの第2四半期におけるスマートフォン出荷台数の前年同期比76%増は、上位メーカーの中で最大だった。

中国のスマホ市場は全体として低迷状態が続いているが、600ドル以上のハイエンド製品は影響を受けにくいという。中国では、第2四半期において、600ドル以上のハイエンド携帯電話の市場シェアが、前年同期比で3.1ポイント上昇して23.1%に達した。

中国のスマートフォンメーカー上位5社の2023年第2四半期を見ると、OPPO(オッポ)が17.7%のシェアで1位だった。第2位はVivo(ビボ)でシェア17.2%、第3位はHonor(オナー)で16.4%だったが、Honorは売上台数が前年同期比17.9%減と、大きく落ち込んだ。以下はアップルシャオミ、ファーウェイの順だった。

Apple(アップル)はiPhone(アイフォン)14シリーズの価格改定以降、消費者の人気が明らかに好転した。現在において価格調整でそれなりの効果を得られるようになったのはアップルだけとされる。アップルはまた「インスタント・リテール」、中国語で「即時零售」と呼ばれる、通販サイトで購入してから数時間で商品が届く方式を強化していることでも、ハイエンド市場での強みをさらに強固にしている。

一方、ファーウェイのスマートフォン事業はかつてから、ハイエンド商品に力を入れてきた。依然として米国などの制裁の影響は残っているが、新製品のP60シリーズと折りたたみ式ディスプレイのMate X3の好調によりファーウェイは600ドル以上のハイエンド市場で2位を維持している。(翻訳・編集/如月隼人

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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