保護者のパワハラで教師が自殺、韓国より17年早く経験した日本の現状は…=韓国ネット「韓国の未来」

Record Korea    2023年7月28日(金) 7時0分

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27日、韓国・SBSは「モンスターペアレントが原因の教師自殺事件を経験した日本、その後に起きたこと」と題する記事を掲載した。資料写真。

2023年7月27日、韓国・SBSは「モンスターペアレントが原因の教師自殺事件を経験した日本、その後に起きたこと」と題する記事を掲載した。

記事によると、ソウル瑞草区にある小学校の教師が自殺した事件をきっかけに、韓国では「教師の権威失墜」をめぐる論争が巻き起こっている。

同小学校では18日、20代の1年生担任教師が遺体で発見された。自殺とみられている。同教師は、担当クラスの児童が別の児童の額を鉛筆で引っかく事件が発生した後に加害児童と被害児童の保護者から数十回にわたり苦情の電話を受けるなど、保護者によるパワハラに悩んでいたとされている。

記事は「お隣の国、日本では17年前にすでに同様の事件が起きていた」とし、「2006年、東京都内の小学校に勤務する23歳(当時)の教師が自ら命を断つ事件が発生したが、この教師はひと月の残業時間が100時間を超える激務と一部の保護者によるパワハラに苦しんでいた」と説明。さらに「同年末には東京で別の教師が同様の理由で自ら命を断ち、教師に対して非常識な要求や行動をする保護者を指す『モンスターペアレント』との言葉まで登場した」とし、「これらの事件がきっかけで教師が忌避職種になったとの分析もある」としている。

実際に、日本の公立小学校教師の競争率は2000年の12.5倍から昨年は2.5倍に下がった。記事は「過度な業務と低い収入、児童と保護者によるストレスなど、教師が直面する現実が知れ渡ったことで教職を希望する人が急減したとみられる」とし、「一部の学校では教師不足により自習の時間が増えており、中学校の教師が小学校に配置されるケースもあるそうだ」と伝えている。

この記事を見た韓国のネットユーザーからは「モンスターペアレントはなぜ、自らの手でわが子の人生を壊していることに気付かないのか」「小児科も廃業に追い込まれ、教師の数も減少…。『子どものため』と大騒ぎする保護者のせいで大変な思いをするのは子どもたち」「教師が気に入らないのなら、学校に行かせず自分たちだけで子どもを教育すればいい」など怒りの声が上がっている。

また「日本は常に韓国の未来(超高齢化・低い出生率・年金・教育)」「韓国には日本という例文がある。なぜか韓国に起きることはすべて過去に日本でも起きている。日本の後を追うのではなく、日本を見て事前に対策を講じられるようになってほしい」「約20年前、たくさんの人が日本のケースを見て『教室崩壊』について議論した。それなのになぜ結局同じ道を通るのか」などの声も寄せられている。(翻訳・編集/堂本

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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