専門家「人民元の国際化レベルは全体として長期的上昇傾向」―中国

人民網日本語版    2023年7月25日(火) 17時30分

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南開大学の陳雨露学長はこのほど、「2022年末に人民元は3番目の国際通貨になり、国際化レベルが全体として長期的に上昇する傾向を示した」と述べた。

南開大学の陳雨露(チェン・ユールー)学長はこのほど開催された国際通貨フォーラム2023並びに「人民元国際化報告2023」発表会で、「2022年末に人民元は3番目の国際通貨になり、国際化レベルが全体として長期的に上昇する傾向を示した」と述べた。

同報告によれば、人民元の国際市場での使用レベルが歴史的に高い水準を保ち、変動しながら上昇する流れは変わらず、今後の発展のポテンシャルは極めて大きい。22年末現在、中国人民大学国際通貨研究所が算出した人民元国際化指数(RII)は前年同期比18.08%上昇の6.40に達し、長期的上昇の流れを続けたという。

中国人民銀行(中央銀行)の戴相龍(ダイ・シアンロン)元総裁は基調講演の中で、「直近の5年間近くにわたりRIIの上昇幅は急速に拡大した一方で、日本円と英ポンドの国際化指数の伸びは基本的に守勢に回った。現在、人民元国際化の影響力は円とポンドと比べてもそん色はない」と述べた。

陳学長は、「新型コロナウイルス感染症や地政学の衝突といったグローバルな課題により、国際通貨の供給不足問題がさらに深刻化した。人民元の国際化は広大な新興市場と発展途上のエコノミーに国際決済通貨と国際準備通貨の新たな選択肢を提供するとともに、国際通貨の構造を多元的な競争、相互に抑制し合う多極化した方向へと前進させ、世界経済の安定性を強化した」と指摘した。

ただ戴元総裁は、「人民元国際化は米ドルに自ら挑戦を挑むものではないし、ましてや米ドルに取って代わろうとするものでもない。一部の国がドル依存からの脱却や依存度引き下げを発表したことを世界の『脱ドル化』とするのは一方的な見方だ」とも言及した。(提供/人民網日本語版・編集/KS)

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